ウルフルズの「ええねん」という曲 を、真夜中のカラオケで熱唱したことがあります。
30代の半ばくらいだったかなぁ?
僕の学生時代の友人が離婚をし、仕事の方でもいろいろあって、気力、体力ともに落ち込んでいたため、元気づけようと飲んだ時のことだったと思います。
その彼の奥さんは、当時ワインに傾注しており、ワイン教室に通って、そこのソムリエみたいなのとできてしまったという、三流のドラマのような顛末がありました。
その不倫が旦那にばれて、彼らは別れたのです。
で、その話にはおまけがあって、その奥さんの従姉妹の女性が、なんと当時、僕の仕事の部下でありました。
もちろん、それは完全な偶然で、最初は僕の友人と、その女性のいとこが夫婦だということがわかって、大いに盛り上がったものでした。
しかし、離婚という結末になった時には、少し気まずいものがありました。
僕と仕事をしていた女性は、とても気立てのよい子だったので、どちらが正しいといった話もせず、ただ二人を心配していました。
「まあ、仕方ないよな。どっちも大人なんだからさ」
そんなことを話した記憶があります。
本当は僕にしてみれば、誤解を恐れずに書きますと、「なんだ、その女房は」という気持ちがありました。
が、夫婦のことは当事者にしかわかりませんので、夫である僕の友人の方にも、なにか難しい部分があったのかもしれません。
その彼も、今は再婚して幸せに暮らしています。
「かえって、よかったんじゃねーか」
ずいぶん経ってから、そんな話をしました。
あの日、べろべろに酔っ払った僕らは、いろんなものに押し潰されて積もっていた老廃物を吹き飛ばそうと、もがいていたのかもしれません。
いつの間にか、彼も弾けて歌っていました。
そんな日があったことを、ふと思い出したのです。
そういえば、カラオケなんて、俺はもうどのくらい行っていないのだろうな?

