皆さま、こんばんは。

いつも、フーラとサーラを応援いただき、ありがとうございます。

いただいた「いいね」にお返事できておらず、すみません。


(今朝のサーラ)

今日、ネットの記事で保護犬に関するものがあったため、読んでみました。

今回お話したいのは、その記事についてではありません。

僕はその記事に対する読者のコメントが気にかかったのです。

その方は、おそらくこれまでに保護犬の譲渡を受けようとして、保護団体さんから断られた経験があるようでした。

おおまかなコメントの内容は、おおよそ以下のようなものだったと思います。

「これまでに、保護犬を飼おうと思って何度も申し込んだが断られてきた。もし、保護団体が本当に殺処分をなくしたいなら、譲渡条件を緩和し、上から目線を改めるべきである」

僕がもっとも衝撃を受け、目がくぎづけになったのは、「もし、本当に殺処分をなくしたいなら」の部分でした。

保護団体さんが犬猫を保護する本当の目的は、単に殺処分をなくすことではないと、僕は理解しているからです。

本当の目的は、殺処分がなくなることではなく、生まれた命が最期まで幸せに生きるということだと思うのです。

殺処分がなくなっても、犬猫が幸せに生きてくれなくては意味がないのです。

万が一、虐待されたり、また捨てられたりしたら、犬猫が可哀想すぎます。


(フーラ)

この方の言葉に、かなりの衝撃を受けると共に、譲渡される側にも、譲渡をする側にも、考えねばならない点があるように感じました。

まず、この人に対してですが、「本当に殺処分を減らしたいなら」という捨て台詞のような言葉を、一度でも保護犬に目を向けてくださる気持ちのあった方には言って欲しくないと思いました。

保護犬を家族として迎える気持ちのある人なら、「本当に殺処分を減らしたいなら」とはコメントに書かないと思うのです。

「殺処分を減らしたい気持ち」に本当も嘘もありません。

保護団体さんは、それで商売をして、生活している訳ではないのです。

それを生業とせず、むしろ持ち出しで活動されているのです。

犬が、黙っていても飼い主に幸せを与えてくれると思っているなら大間違いだと、犬を飼いたい人には肝に命じて欲しいと思います。

犬には、手間もお金もかかるのです。

犬は、あなたの一方的な期待を平気で裏切ります。

むしろ、人間の方が、時間とお金を使って犬に奉仕するのです。

それでも、犬を愛せますか?

でもね、それでも愛せる人には、犬は目に見えない宝物をくれるのですよ。

彼らの愛をこれでもかと与えてくれるのです。

それこそ、プライスレスな幸せです。


(サーラ)

保護団体さんには、譲渡希望者の方が理解できるように、できるだけ優しく犬猫の命を預かる厳しさを伝えてあげて欲しいと思っています。

僕も、今から13年近く前に、初めて保護団体さんの譲渡会に行った時、かなり厳しい言葉を浴びせられました。

僕は、見ての通りの犬好きですから、厳しい言葉の裏にある「いい加減な人には絶対に渡さない」というその方の決意を理解できました。

また、人によって言葉の使い方に差があることも感じられ、「あの人は、ワンコのことになると真剣過ぎて言葉がきついから」といったフォローを入れてくれるスタッフさんもおりましたので、なんとか大丈夫でした。

が、それでも、面と向かっていろいろ言われた時には結構ショックでした。

だから、保護団体の皆さまにも、温かい目で希望者さんを迎えてあげて欲しいと思っています。

すべての犬猫が幸せに生きることのできる社会を目指して、みんなで力を合わせて歩んでいきたいですね。

ワンコと暮らす幸せは、プライスレスですから。


(フーラ)