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さて、昨日、僕は仕事で横浜に行きました。

横浜駅の近くで仕事をしておりましたが、空き時間にふらりとあたりを散策しましたら、感慨深いお店に出会いました。

料亭の田中屋さんというのですが、坂本龍馬の妻のおりょうさんが、明治7年から、ここで働いていたそうです。






勝海舟の口利きで働いていたとのこと。






日本が、今よりもはるかに、旅をすることに時間を使わねばならなかった時代の残像を見ているような感覚。

その時代を生きた人々に想いを馳せる束の間の時間となりました。

僕たちは、自らが立っている場所で、今を生きている。

裏をかえせば、どこであろうと自分自身が立っている場所でしか、今という時をしか、生きることができない。

そんなしごく当たり前な有り様の中にひそむ、人生の変転の不思議さを、まるでタイムスリップしたかのような佇まいをみせる空間で味わいました。

おりょうさんは、あの崖のような高台に立つ料亭から見た空に、何を想い、何を祈ったのだろう。

土佐でもなく、京でもなく、神奈川宿の海を見下ろす崖の上から見た空に。

ふと、そんなことを考えました。

ここは、おりょうさんが流れ着いた場所なのか。

それとも、たどり着いた場所だったのか。

料亭の前に立つ僕の脇を、「ああ、また空想に浸るよそ者が来ている」という気持ちをおくびにも出さない地元のご婦人が、涼しい顔で通り過ぎていきました。




パパ、今日はなんだか真面目なんじゃないの? byサーラ