玄関のドアを開けると、
サーラが、すごい勢いで走ってきた。
僕が幸せを感じる瞬間だ。
まっすぐに突進してきて、僕にとびかかってくる。
それから、僕のまわりをぴょんぴょんと跳ねて、自分にかまえと訴える。
私を撫でろと言っているんだ。
あれ?
でも今日は何か違うぞ。
僕に飛びかかったあと、廊下にゴロンしてしまった。
あれれ?
おまえ、フーラじゃないか!
なんだ、おまえ、生きてたのか?
バカヤロー、心配したんだぞ。
フーラは起き上がって、ニコニコと笑っている。
あ、あとから、サーラも走ってきた。
僕に突進してきて、足にまとわりついてる。
なんだ、おまえたち姉妹はパパと一緒に暮らしているんじゃないか。
パパは、フーラが死んじゃったと勘違いしたんだぞ。
まったく心配させやがって。
フーラとサーラは、並んで微笑んでいる。
いそいそと着がえてソファに座ると、僕の左右にフーラとサーラがいるんだ。
そうか、そうだったのか。
そういうことだったんだな。
ずっとこうしていような。
僕は、娘たちふたりに言った。
「オレは、世界一の幸せ者だ」
クリスマスに、
僕は、
そんな夢を見た。



