パパからおまえへの手紙は、なにから書き出せばいいんだろうね。
まず最初に、パパがおまえを愛していることを、今さらだけど伝えておこう(笑)
いろいろなことがあったけれど、思いつくままに、その時々で書いていくね。
今日だけで終わりじゃなくて、長く書いていこうと思うんだ!
う~ん、なんといっても、フーちゃんと暮らした10年間は、パパの人生で一番幸せな時間だったなぁ。
パパは、大人になってから、ワンコと暮らすの初めてでね。
おまえと暮らすためにモノを揃えたりして、なんだかとってもドキドキしたんだよ。
最初から保護犬と暮らすと決めていた訳じゃないんだ。
ショップにも何度か足を運んだのだけれど、トイプードルの仔犬を、当時は30万円~60万円くらいで売っていた。
いまは、どうなんだろうね?
それを見て、高いなぁ、なんか変だなぁって思ったんだ。
素人ながらに、普通に考えて、普通じゃないような気がしたんだ。
だって、どう考えても高すぎだろ?
それに、人気犬種に流行があることにも、違和感があったんだ。
トイプードル、チワワ、ダックス、ポメラニアン、シーズー、柴犬、パグ、レトリバー、シベリアンハスキー、アフガンハウンド、フレンチブルドッグ。
一時期、東京でもシベリアンハスキーやアフガンハウンドが流行っていたけれど、すぐに見かけなくなってしまった。
流行期間は、彼らの寿命より、明らかに短い気がした。
個性の強い大型犬を、アクセサリーのように飼おうとした人間がいて、手に負えなくなったのだと、容易に想像できた。
いったい、あの子たちは、どこへ行ってしまったんだろう。
俺だって、飼えるものなら飼いたいのに。
そのあと、ショップで売れ残って、値下げされていく仔犬を見た。
さらに、いつのまにかいなくなる子がいるような気がした。
なんとなく、おかしな商売だと思った。
扱っているのは、モノではなく、命だ。
「命」を、「生き死に」につながる重い責任を、そんなに簡単に売り買いしていいのか?
ショップで働き、犬の世話をする善良そうな女の子たちの存在に、つい見過ごしてしまうけど、従業員の人たちにどういう仕組みになっているのか、どんなことを感じているのか、聞いてみたい気がした。
その時は、それ以上考えた訳ではなかったけれど、その後、当たり前のように保護犬の存在を知ったわけだ。
まあ、その数の多さに驚いたね。
そして、なんとパパが大好きなトイプードルも、たくさんいるじゃないか。
いま、おまえとの10年間を振り返れば、おまえとの出会いは必然だったと分かっているけど、そんな風にして、パパは手探りで我が子との出会いを探し始めたんだ。
それから、インターネットの里親サイトを数ヶ月見た。
そして、保護団体アルマさんの里親会に初めて参加したんだ。
その時パパは、おまえじゃない子に会いに行ったんだよ。
だけど、すべては必然だからね。
その違うワンコの預かりさんに、かなり厳しいことを言われてへこんでいた時に、おまえの預かりさんが声をかけてくださったんだ。
「この子は、どうですか?」って(笑)
おまえは、アレルギーがあるという理由で大きなカラーを首に巻いていた。
だから、人気犬種だけど、人気がなかったみたい(笑)
でもね、この間、おまえの妹、サーラになる子に出会った時にも確信したけれど、すべては導かれているということなんだね。
そう、そんな風にして、パパはおまえと出会うべくして、出会ったんだ。

