ねぇ、フーラ
 
おまえの想い出を話すよ。
 
覚えているかい?
 
初めて出会った日のことを。
 
パパは、覚えているよ。
 
2007年の初冬に、
 
西小山で開かれた
 
里親譲渡会だったね。
 
おまえは、
 
ピンクのカラーをつけていたんだ
 
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
覚えているかい?
 
初めて
 
の家に来た日のことを。
 
パパは覚えているよ。
 
2007年12月29日。
 
迎えに行った
 
パパのクルマのなかで、
 
徳永英明さんの唱う
 
ハナミズキが
 
FMラジオから流れていたね。
 
そして、おまえは
 
うちに来ると、
 
一晩中警戒して、
 
ソファで眠ったんだ。
 
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
覚えているかい?
 
初めて
 
お留守番の練習をした日を。
 
冬休みにうちにきたから、
 
数日間ずっと一緒にいたんだね。
 
そして、
 
パパが仕事に出る日に備えて
 
初めて
 
おまえを一人にしたんだ。
 
そうしたら、
 
おまえの遠吠えが
 
表まで聞こえてきた。
 
あの時は、切なかったし、
 
おまえと暮らせるか心配だった。
 
でも、案ずるより産むが易し。
 
おまえは、
 
すぐに適応してくれたよね。
 
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
覚えているかい?
 
1ヶ月ほどして、
 
酷い歯石を取るために、
 
1日入院した日のことを。
 
迎えに行ったパパを見た、
 
おまえの喜びよう!
 
物凄い勢いで
 
パパ、パパ~って
 
気が狂ったように叫んで、
 
喜んでくれたよね。
 
おまえは恐かったんだね。
 
パパは、あの時、
 
おまえが喜ぶ姿を見て
 
とってもうれしかったんだ。
 
おまえがパパを
 
必要としてくれたんだから。
 
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
こうして書いてみると、
 
おまえと暮らした10年間は、
 
そんなふうにして
 
始まったんだね。
 
2007年12月29日に、
 
これまでのすべてが、
 
始まったをんだ。
 
それから
 
2018年3月30日に、
 
おまえが空へ
 
帰って行くまでの日々を
 
一つ一つを思い返すと、
 
話は一向につきないよ。
 
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
おまえは、輝いていたね。
 
おまえのおかげで
 
パパの何気ない毎日も
 
輝いていたよ。
 
 
 
 
これから、少しずつ
 
おまえと暮らした
 
パパの幸せな日々を
 
たどっていくからね。
 
 
 
ねぇ、フーラ
 
ひとつ聞いておくれ。
 
パパは、
 
すべての気づきを、
 
自らの経験による学びを通してしか、
 
本当の意味では
 
理解できないと考えている人間だ。
 
人に、上から目線で
 
コメントや意見をされても、
 
知識として理解し、
 
そうなのかな?と思うだけで、
 
なにも納得できていないし、
 
本当の意味で
 
理解したことにはならないと
 
思っている。
 
真に
 
自分自身の魂が
 
そう感じない以上、
 
何かを理解したことにはならないと
 
思っている。
 
それが「魂の旅」ではないのか?
 
人間は、誰もが「魂の旅の途中」にいるのではないのか?
 
だから、
 
それがどんなに遠回りでも、
 
おまえにとってどうであっても、
 
パパは、この短い人生の
 
限りある時間を費やし、
 
想いに対して
 
正直に歩いていく。
 
パパは、
 
パパとおまえの魂が連帯し、
 
おまえが、パパの気持ちを
 
わかってくれると信じているよ。
 
そして、いつかまた
 
会えると信じている。
 
おまえが死んで
 
37日目の今日にあたり、
 
おまえのことについてだけは、
 
訳のわからない人間から
 
訳知り顔で
 
「成仏できない」というような
 
コメントをされたくないし、
 
そのようなことは、
 
絶対に許さない。
 
 
 
 
そばにいてくれて、
 
ありがとう、フーラ。
 
これからも見守っていてね。
 
パパより