みなさま、こんにちは。
こーたです。
フーラとの生活で、
僕がよく使っていた
言葉があります。
「パパ、いるよ!」です。
どういうことかと言うと、
フーラが、家の中で
すぐに僕を探すので、
パパはここにいますよ!
という意味で
この言葉を発するのです。
例えば、
僕がトイレで座っていると、
ドアの向こうに
フーラの気配を感じるのです。
ドアをそっと開けると、
大抵、フーラはそこにいます。
で、「パパ、いるよ!」と、
僕がフーラに言うわけです。
すると、
フーラは僕を見て安心し、
振り返って
チャッチャッチャと去って行くか、
パパ抱っこして~と、
トイレの中に入って来るのです。
トイレに座ったまま
ひざの上で、
フーラをギュッと
抱きしめている僕は、
いつも、
とっても幸せでした。
あとは、僕が
お風呂に入っているときです。
フーラが心配しないように、
脱衣所の扉を開けて
お風呂に入っていると、
すりガラスの扉の向こうに、
チラチラと動くフーラが
見えるのです。
僕は、お風呂の扉を少し開けて
フーラに言います。
「パパ、いるよ!
フーラも一緒に入る?」
すると、
お風呂が嫌いなフーラは、
テケテケと帰って行くのです。
今も、家の中で、
フーラに話しかけています。
「パパ、いるよ!
フーちゃんもいるの?」
返事はありません。
フーラの魂を感じる出来事は、
フーラが旅立った翌朝、
一度だけ。
その後は、何も起こりません。
それでも、僕は
フーラに話し続けます。
フーラの存在を
なんとかして、
感じたいと思うのです。
フーラが、
僕に何か伝えてくれるのを
僕はいつも待っています。
「パパ、わたしはここにいるよ!」
フーラに、
そう言って欲しいのです。
いまは、室内の
フーラが亡くなった位置、
フーラが最後の1週間に
多くの時間を過ごし
横たわっていた位置、
フーラが亡くなった
フーラの丸ベッドそのもの、
この三つを見ると、
そこにフーラの
姿が浮き上がってきます。
僕の瞳の中に、
フーラの姿が映像のように
浮かび上がってくるのです。
朝、仕事に行くとき
僕が言う言葉は、
以前と少し変わりました。
「フーラ、行ってきます。
待っててね。
あっ、フーラも一緒に行く?
フーラ、おいで!」
僕には見えないけど、
もしかしたら、いま、
フーラが一緒に
いるかもしれないと思いながら、
僕は、
玄関のドアを開け
まぶしい光の中へと、
一歩を踏み出すのです。






