フーラは、

これまでの10年間

家の中では、完全フリーで

暮らしてきました。

ものをかじらない。

壊さない。

トイレシートは外さない。

いたずらもしない。

そんな子でしたので、

ケージが不要だったのです。

しかし、腎不全が悪化し、

足腰が衰え、

じっと立っていることさえ

出来なくなり、

目もほとんど見えなくなり、

トイレシートや

水の場所がついに

わからなくなりました。

ヨタヨタと歩き回って、

飲み水が入った器に

足を突っ込むようになりました。

つい先日購入したばかりの

大きな丸いワンコ用ベッドや

かつて、うちの子になるとき、

預かりさんのエリさんが

持たせてくれた

10年間愛用している

高さ10センチ程のカドラーにさえ、

一人で上がることが

出来なくなりました。

そして、後ろ向きに

ひっくり返ってしまうのです。

明け方にトイレに起きると

めちゃくちゃな場所で

用を足し、

自分の寝床に帰って来れずに

ヨタヨタと

家の中をさまよいます。

この急激な衰えは

いったい何なのでしょう。

フーラは、なぜ

こんなに急激に

衰えていくのでしょう?

18歳2ヶ月という

年齢を考えれば、

当たり前のことかもしれません。

しかし、僕のフーラが

これまで、

元気に暮らしてきたフーラが、

こんな姿になっていくなんて。

3月10日の土曜日から今日まで、

たったの4日間しか

時間が経過していないのに、

もう何年も

過ぎ去ってしまったような

気がしています。

何年分も、フーラが

老いてしまった気がします。

やむなく僕は、

アマゾンで

ケージを購入しました。

この子の命を守るための

苦渋の選択です。

もう、室内フリーでは、

この子の安全を守れません。

で、昨晩、

こんな感じになりました。




切ないけれど、

しかたありません。




そして、

僕も、

居間にフトンを敷いて

フーラの横で

寝ることにしました。




ケージの中で

フーラはとまどっていました。

どうしていいか、

わからなかったようです。

しかし、

慣れてもらわなければなりません。

夜、寝るときには、

フーラに

声をかけ続けました。

ふたりで、

柵をはさんで

横に並んで眠りました。

明け方、フーラが

トイレに起きる気配がしたので、

シートにおしっこするのを

見届けました。

その後、

我慢できずに、こうなりました。




僕の枕で寝るフーラ。

せめてものひととき。

起床するまでの1時間ほど、

こうして、フーラの頭を

撫でて過ごしました。

この幸せだけでいい。

少しでも多く

フーラとの時間が

僕にあたえられることを

心から願います。

それこそが、

かけがえのない

至上のギフトです。

僕にとっての

歓喜そのものなのです。

失う準備をしながら

こんな幸せを味わうなんて。

うれしくて、悲しい日々。

あさっての木曜日は

僕のお休みです。

多摩川に咲く

早咲きの桜を




フーラに見せてやりたいと

思っています。