今日、僕は、ふとこんなことに
気がついてしまった。
フーラのお散歩ともだちの
ママやパパの名前を知らないってことに。
シーズーのゆうたろう君のママも、
ヨーキーのふうこちゃんのパパも、
ボーダーコリーのアイちゃんのママも、
コーギーのサトちゃんのママも、
パピヨンのしずくちゃんのママも、
トイプーのラリー君のパパも、
レトリーバーのアル君のママも。
みんな、ワンコのパパかママだけで済んでしまうのだ。
ワンコ連れ同士だと、
それだけで互いに挨拶できてしまうのだから、
ワンコは人と人をつなぐ潤滑油のような存在だ。
ラリー君のパパなんか、ここだけの話、
ラリー君がいなかったら、
初対面で話しかけること、
絶対ないもんな。
たぶんだけど。
それから、
夜、フーラを散歩をしているとき、
ひとけのない住宅街で
向こうから若い女性が歩いて来ることがある。
すると、互いになんとも気まずい空気が流れる。
僕の体が、角からひょいと見えると、
向こうから来る若い女性が,、
微妙に身構えたりするのが分かるのだ。
うちのフーラは17歳の高齢犬なので、
角からなかなか姿が現れない。
すると僕の姿は、
角に立つ不審なおっさんに見えるのだろう。
そんなとき、
続いてフーラの姿がひょこっとのぞくと、
相手の体からフッと力が抜けるのがわかる。
「あ、あの人、犬の散歩してるだけなんだ。」
みたいな安堵感が流れるのだ。
あ~、よかった。
きっと相手も思っていることを、
なにより僕自身が強く感じている。
そして、素知らぬ体で、
私は悪い人ではありませんオーラを
必死に振りまきながら、すれ違うのだ。
男が、夜、高齢犬の散歩をするのは、
とっても気を使うものなのです。
そして、なぜかワンコの散歩をしていると、
女性に会う比率が高い。
世の男性たちよ、
もっとワンコとお散歩しようではありませんか、
ワンコ連れでなくとも歩こうではありませんか、
と僕は声を大にして言いたい。
そして、ワンコ連れの者同士は、
互いに、パパ、ママと高らかに呼び合うのだ。
名前なんか、知らなくていい。
ワンコ連れのママさんに、
「あなたのお名前は?」なんて聞いたら、
下手すると警察官が来るが、
「ワンちゃんのお名前は?」と聞いて、
断られたことは一度もない。
若い女性がワンコを連れていたりすると、
我が子フーラは、よい仕事をする。
フーラは、人も犬も好きなので、
相手のワンコがしつこ過ぎない限り、
とっても愛想がよいのだ。
大抵、飼い主の女性に
しっぽを振ってみせてくれる。
こうして、
パパは素敵なお散歩ともだちが
増えていくのだ。
さあ、今夜もゆっくり歩けるだろうか。
フーラと一緒に、
雨の合間のお散歩を
満喫する楽しさと言ったら、
ちょっとした
寿司やステーキを食することより
上だと思うのだ。
比較がおかしいって?
失礼しました。
なにぶん私見ですので、
どうぞ
ご容赦いただきたく。



