こんにちは。
 
フーラとこーたです。 
      
あぁ、1週間が終わったー(笑)
 
 
 
 
さて、僕たちの人生には、晴れの日もあれば、雨の日もありますよね。
 
笑顔の日もあれば、涙にくれる日もある。
 
自分や家族の病気など、思うようにならないこと、
 
乗り越えていかねばならない壁が、誰の前にも多かれ少なかれ現れますね。
 
がんの父と腸に穴の開いた姉が一緒に同じ病院に入院するという
 
少し笑ってしまうような状況のもと、僕らの人生について、ふと想いを巡らせてみました。
 
よく人生って、マラソンみたいだと言われますが、僕もたしかにそう思います。
 
今日は、それについて書いてみます。
 
 
 
 
こーた、最近はお休みの日にちょっとジョギングするくらいなのですが、
 
数年前まで、フルマラソンを走るのが趣味みたいな時期がありました。
 
ベストタイムは3時間35分なので、数多い市民ランナーの中では、
 
「中の中の上」くらいだと思います(笑)
 
日本では、マラソンって市民スポーツとしてとても人気がありますよね。
 
日本人のメンタリティに合っている、日本人がはまりやすいスポーツだなと思います。
 
もし、僕がマラソンの初心者の方に、
 
「マラソンで4時間を切るコツはなんですか?」と聞かれたらこう答えます。
 
「途中で止まらないこと。」
 
言い方を変えると、
 
「どんなに遅くてもいいから、走り続けること。」
 
なんだよ、そんなの当り前じゃないか、と思われるかもしれないですが、
 
僕にとっては、とても大切な気づきでした。
 
実際にマラソンをやっていて、サブフォー(4時間を切る)の方であれば、
 
おそらく「そう、そう」と言っていただけるように思います(笑)
 
 
 
 
初マラソンをマウイ島で走った時のことを、いまでも鮮明に思い出します。
 
数か月間、自分なりに走る時間を作って、意気揚々とマウイに乗り込みました。
 
それまでに、駒沢公園なんかに行って、他のランナーに交じって走りこんだりして(笑)
 
とはいっても、本番前に走ったのは、最長で20キロくらいでしょうか。
 
そこから先は、ぶっつけ本番、未知の世界でした。
 
一応、耳学問で、
 
「前半に飛ばし過ぎるな。前半は余裕のペースで行くべし」
 
と聞いていたのですが、
 
数千人の人間が一斉にスタートする興奮で舞い上がって、
 
思い切り飛ばしてしまったり(笑)
 
でも、すぐにマイペースに戻しました。
 
その時一緒に走った仲間は
 
「遅いから、先に行くぜ」とあっという間に見えなくなってしまって。
 
ところが、未知の世界の入り口である20キロ地点を過ぎた時、
 
前方にその仲間がよろよろと走っているのが見え、
 
あっという間に追いつき、あっという間に置き去りにしていました。
 
彼は自分の能力以上に飛ばし過ぎて、前半でつぶれてしまったんですね。
 
彼は5時間半くらいかかって完走しましたが、
 
おそらく後半の20キロは、地獄のようにきつかったと思います。
 
で、僕はというとすっかり乗ってきて、いいペースで先へと進みます。
 
あとから思えば、僕もその時点で実力以上の領域に
 
気付かないまま入っていたのですが(笑)
 
前を行く、スウェーデン人老夫婦らしきランナー(国旗柄のウェア着用)に追いつき、
 
追い越した時には
 
「こんなにカメみたいに遅いおっさんとおばはんが、俺より前を走っていたんだ。」
 
などと思ったりして。
 
すっかり調子に乗って、高飛車なこーた(笑)
 
その時の僕は、初マラソンで4時間を切るという
 
ひそかな目標をもっていたので、それに向かって邁進していたわけです。
 
そして、30キロを過ぎ、ラハイナの街に入りました。
 
街を抜ければ35キロを通過し
 
あと5キロくらいでカアナパリのウエスティンホテル前に設置された
 
ゴールにたどり着こうという時、それは起こりました。
 
(余談:こーた、ラハイナで暮らすのが夢だよ!)
 
「ピキッ!」
 
突如、僕の体の中で、何かが切れる音がしました。
 
正確には音がしたように感じたのだと思います。
 
そして、次の瞬間、全身がマネキンにでもなったように固まって硬直し、
 
その場に立ち止まって動けなくなりました。
 
「な、な、な、なんだ、これは。」
 
めっちゃ、あせりました。
 
あとから知ったことですが、「ハンガーノック」と言われるエネルギー切れ、
 
クルマでいうガス欠、肉体的には極度の低血糖状態に突入した瞬間でした。
 
まさに人生初の体験!!
 
「く、くそーっ。このままだと、4時間を切れない。」
 
その場で、何とか屈伸運動を試みるのですが、
 
全身が石のようになって動きません。
 
その時、50メートルほど先にエイドステーションがあるのが見えたので
 
決死の覚悟で歩きました。
 
その50メートルの長いことったら、もう。
 
やっとの思いでエイドステーションにたどり着くと、スポーツドリンクをがぶ飲み。
 
でも、なおらな~~い。
 
「うすい。このスポーツドリンク、薄すぎる。角砂糖20個入れてくれー!!」
 
そんな感じ(笑)
 
そんな風にして、もがきながら後ろを振り返ると、
 
視界の中に先ほどのスウェーデン国旗のおじさんとおばさんが。
 
黙々と、イーブンペースで、さっきと同じ表情で、みるみる僕に迫り、
 
僕の横をゆっくり通り過ぎていきました。
 
「これが、マラソンか、、、」
 
カメだと思っていたおじさんとおばさんが、あっという間に遠ざかっていきました。
 
そのあと、僕は少し走っては止まり、ガードレールにつかまって屈伸、
 
またよろよろと走り続けるを繰り返し、結果、4時間5分でゴールにたどり着き、
 
僕の初マラソンは終わりました。
 
目標には5分届きませんでした。
 
「この5分は、次に取り返そう。マラソンとは、最後まで走り続けることだ。」
 
どんなに快調に飛ばしていても、止まったとたんに一気にタイムは失われていきます。
 
止まらねばならない状態に陥ったランナーには、
 
そのタイムを取り戻す力が残っていません。
 
ウサギとカメみたいなもんですね。
 
止まるウサギは、止まらないカメに負ける。
 
人生も、少し似ているような気がします。
 
 
 
 
僕らの人生では、心と体を休息させる時間がとても大切です。
 
いま書いた論法でいうと、休息したら負けるみたいですが、決してそうではありません。
 
たどり着きたい場所に行くために、休息が必要なら、何も考えずにゆっくり休む。
 
これも強さであり、戦い方の一つだと思います。
 
『ロング・スロウ・ディスタンス』
 
距離を測らず、呼吸がまったく苦しくないペースで、長い時間ゆっくりと走り続ける。
 
このトレーニングだけで、フルマラソンを3時間半くらいで走れることを、
 
僕はのちに自ら経験しました。
 
よく週末には、3時間くらい、ゆっくり走ったなぁ。
 
ちょうど音楽を聞いたり、考え事をするのにいいですしね。
 
このトレーニングで重要なことは、一切距離を測らないこと。
 
あくまでも時間だけを確認する。
 
距離を測ると、速く走ろうとしてしまうんですよね、人って。
 
ゆっくり走り続ける。
 
僕が、あのスウェーデン国旗のおじさんとおばさんに、
 
初マラソンで教えてもらったことです。
 
とてもよいことを、地球の反対側の国から来た人に、
 
あの島で教えていただきました。
 
 
 
 
僕らの人生は、短い。
 
そして、生も、死も、思いのほか身近にある。
 
最近、つくづくそう思います。
 
しかし、そうした心配よりも、もっと大きな喜びが僕らのまわりにはある。
 
大切にしていきたい人たちがいる。
 
だから、僕は、これからもゆっくり走り続けていこうと思います。
 
フーラと共にある「今」を、慈しんで。
 
今日、これを読んでくださった方が、
 
もし一人でも共感していただけたなら、こんなにうれしいことはありません。
 
 
 
 
PS,いつかホノルルマラソンに絶対行くぞー!!
 
   フーラも一緒だぁー!!
 
ラハイナの風景
(写真はお借りしたものです)