こんにちは。
 
フーラとこーたです。
 
フーラは、間もなく16歳10か月を迎えます。
 
今日は、3週間に一度の血液検査のために豪徳寺の動物診療所まで行ってきました。
 
フーラの点滴も先生にやっていただき、ひと安心です。
 
 
 
 
1回でも自分で点滴しないで済むと、本当にほっとします。
 
でも、まだ先は長いですからね!
 
よくマラソンは、30キロを過ぎてからが本番だと言われますが、
 
僕もフルマラソンをたくさん走ってみて、本当にそう感じました。
 
本当の苦しみも喜びも、その先にある。
 
フーラと僕の闘病生活は、マラソンで言えば、
 
まだ10キロ地点にも達していないくらいの感じだと思います。
 
まだまだ、先は長い。
 
気長に、気楽に、ゆっくり行きましょう(笑)
 
 
 
 
さて、今日は僕の家族のことを書かせてください。
 
皆さんがかわいがってくださるフーラのことじゃなくて、ごめんなさい。
 
 
今週の水曜日に父が入院しました。
 
もともと、悪性リンパ腫と前立腺がんという二つのがんを併発していてるのですが、
 
すでに老体のため進行が遅く、自宅でなんとか暮らしていました。
 
先日の定期検査で、悪性リンパ腫の様子がよくないことがわかり、
 
そのまま入院になってしまいました。
 
こういう時には、時間を持て余している姉がいることで、大変助かっています。
 
普段は、そんなに話さないんだけど、、、
 
昨晩は、仕事を18時すぎに切り上げ、
 
飯田橋にある父のかかりつけの病院に行ってきました。
 
 
 
 
父と会うのは、昨晩で今年3回目でした。
 
正月と、6月の母の13回忌の時と、そして昨晩です。
 
すぐ近所に暮らしているのですが、普段はほとんど会いません。
 
もう時間が無くなってきていることはわかっているのですが、
 
なにかと自分で理由をつけて、実家から遠ざかっているのが実状です(笑)
 
いろいろ話さなきゃいけないことがあるのはわかっているのですが
 
一緒にいると、「うん」とか「ああ」とか、会話とも言えないようなやり取りになります。
 
そして、父が好きな野球、ジャイアンツの話を適当にして、帰ってきてしまいます。
 
世間にいう、めちゃくちゃ仲の良い家族像というものが、
 
僕には実感としてつかみきれません。
 
もちろん、僕自身は十分に親に愛され、金も使わせ、
 
大切に育ててもらったと思っておりますし、とても感謝をしています。
 
 
 
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家族とは、いったい、どのようなものなのでしょうか。
 
人が一人ひとりすべて違うように、家族の在り方も、
 
それぞれの家族ごとであればいいのでしょう。
 
僕はこれから残された時間で、父に対し、何をして、何を聞き、何を話すのだろう。
 
「水曜に入院したばかりなのに、木曜になったら急にぼけちゃったよ」
 
姉からのメールを見てまさかと思っていましたが、
 
実際、木曜日にはそんな兆候があったようです。
 
笑い話なのですが、木曜に姉が病院に行くと病室に父はおらず、
 
ナースステーションの中で車いすに座った状態で、
 
ナースの方たちに見張られていたそうです。
 
「俺は家に帰る」と言ってひと騒ぎ起こしたとのこと。
 
ボストンバッグを膝に乗せて車いすに座り、
 
ナースステーションの真ん中にいる父の姿は、どんなだったのだろう。
 
 
少し間をおいて、僕はクスリと笑いました。
 
「難しく考えることはない」という声が聞こえました。
 
 
主治医にお聞きしたところ、認知症ではなく「せん妄」と言われる意識障害が
 
高熱のため生じただけとのこと。
 
ただし、入院が長引くと、老人の場合はせん妄が悪化し、
 
認知症に移行する場合もあるとのこと。
 
悪性リンパ腫については、血中のカルシウム値が上がって、
 
このまま放置すると命にかかわる状態とのことでした。
 
カルシウム値が高くなると命にかかわるというのが、僕にはよくわかりませんでしたが、
 
本人は体調が相当悪かったはずだそうです。
 
父は「カルシウム値が高い」と言われた際、「毎日ヨーグルトを食べてますから」と
 
自慢げに語っていたそうです(笑)
 
先生いわく、いったん高熱が収まったら退院して、少し間をおいてから再入院するか、
 
このまま入院を続けるか、このあとの検査結果を見て決めるとのこと。
 
「お正月は家で迎えられると考えています」とのことでした。
 
ひとまず、ホッとしました。
 
よく言われるところのあとの準備というやつを、僕ら家族は何もしていません。
 
何も話し合っていないし、具体的な作業もしていません。
 
まわりからは、よく言われます。
 
ちゃんと準備しておかないと、あとからだと大変だよと。
 
でも、僕が脳天気だからなのか、考えることを避けているのか、
 
なにも親孝行をしていないことへの悔悟なのか、自分への気休めなのか、
 
すべてがこれからという状態です。
 
 
 
 
昨晩は、僕のこともちゃんとわかったし、
 
フーラの写真をみて「フーラ、フーラ。かわいいなぁ。」と喜んでいた父。
 
わかっているような、わかっていないような調子で、へらへらと話していましたが、
 
僕の帰り際に、こう言いました。
 
「正月には、葬式の相談をさせてくれ。」
 
僕は、「ああ、わかってるから。大丈夫だよ。」と答えました。
 
 
 
 
 
 
昨晩の東京の雨は、さほど強くないのに、やけに濡れる雨でしたね。
 
病院を出て、雨の降る道を飯田橋駅に向かって歩きながら、
 
僕は心の中でつぶやきました。
 
「孫の顔が見たかったんだよな。ごめんな。」
 
駅に着くと、改札口の前で若いサラリーマンや大学生らしい男女が
 
楽し気に笑い合っている姿が目に飛び込んできました。
 
「でも、こればっかりはさ、、、」
 
とつぶやきながら傘をたたみ、
 
地下鉄の階段をおりて、
 
僕は改札口へと向かって、歩いていきました。