元夫と不倫相手
出産が近いようだ(インスタで見た)
近頃、悪夢しか見ない 。






「お前のためを思って言っている」



あのころ元夫が口癖のように使っていたこの言葉。



当時の私は、それを「彼なりの愛情」だと

信じ込んでいた。

今思えば、これこそが私を暗闇の部屋に

閉じ込め、心をジワジワと壊していった、

最も凶悪なモラハラの呪文だったのだ。



結婚生活の中で、私が何か意見を言ったり、

新しいことを始めようとしたりするたび、

彼はいつも哀れむような優しい目を向け、

この言葉を被せてきた。

「おまえは世間知らずだから。

騙されたら可哀想だし、俺が守ってあげなきゃと

思って言ってる」 

「美容の仕事は華やかだけど、30代後半に

なってからのキャリアは厳しい。

お前のためを思って、現実を教えてあげてる」

一見すると、妻の身を案じる優しい夫の言葉に

聞こえるかもしれない。 



だけど、違った。



彼の目的は、私を守ることなんかではない。



 「お前は一人では何もできない無力な人間だ」

刷り込み、私の自信と自由を根底から

奪い去ることだったのだ。



何かを否定されるたびに、最初は違和感を

覚えても、何度も何度も「君のため」と

言われ続けるうちに、私の脳は完全に

麻痺していった。

 「そっか、私のために言ってくれているんだ」

 「私が未熟だから、夫をイライラさせて

しまうんだ」

そうやって、自分の直感や感情に蓋をして、

気づけば彼の顔色ばかりを窺う操り人形のように

なっていた。

恐ろしいのは、この「君のため」ハラスメントを

する男は、自分が100%正しいと信じ込んでいる

点だ。

正義の味方の顔をして、優しさの仮面を

かぶって、妻のプライドを合法的に、

粉々に踏みつぶしてくる。



そうやって私の自尊心を底辺まで叩き落とし、

自分の支配下に置いて安心させておきながら。



裏では、風俗やキャバクラ、メンズエステの女性

たちに大金を注ぎ込み、挙句の果てには愛人を

妊娠させていた。




「君のため」? 笑わせないでほしい。

 結局は、自分の不倫や裏切り、身勝手な欲望を

すべて隠蔽するために、私を都合のいい

「大人しい妻」に調教したかっただけなのだ。



あの頃の私は、彼の歪んだ正論に洗脳され、

自分自身の価値を完全に見失っていた。

 あいつに植え付けられた「お前はダメな人間だ」

という呪縛は、離婚した今でも、ふとした瞬間に

私の心を冷たく侵食してくる。



もし、今のパートナーから「君のためを思って」

という言葉を頻繁に投げつけられ、

なぜか息苦しさを感じている人がいるなら、

どうか知ってほしい。



それは優しさなんかじゃない。 



あなたを地獄へ引きずり込むための、

洗脳の始まりかもしれないということを。



そして、出産間近で浮かれている元夫達が

地獄へ落ちることを

私は心の底から願っている。




─ 次回へ続く