ご無沙汰しております。

久しぶりの更新となってしまいましたが、その間忘れられない日付がやってきました。

1年前の5月2日、父親がCRS+HIPECを受けた日になります。

 

あれから早くも1年経過しました。

1年の間、色々な事が起きました。

入院と手術による体力低下、筋力低下、頻回に便が出る、脱水症状、ポートの液漏れ?による炎症など・・・。

 

ですが、1年経った今、元気に過ごしております。

昨年の12月中旬頃よりマーカーの上昇がみられたのでFOLFIRI+アバスチン(4月にポートの漏れと炎症が見られたのでFOLFIRIからXELIRI+アバスチンに変更)を実施しておりますが、6回ほど投与をした段階で、

CEA 18→6

CA19-9 140→35

CA125 30→13

と、低下してきております。

他臓器にも転移はありませんので、状態としては良いかなと考えております。

ただ、FOLFIRIよりもXERILIの下痢がきついみたいでゼローダは2週間程度休薬をしております。本日より再開しておりますが、用量は2日に1回とか個人で増減させて調整していく感じです。

 

2015年10月に突きつけれた「腹膜播種」という現実。

最悪の事を考えていたあの時でしたが、今こうして元気に過ごせている事がありがたいです。

本人からしたら様々な副作用があって辛い思いをしているところも多いと思いますが、1年以上経過して何事もなく生活が出来ているという事は奇跡に近いと思います。

 

あくまでデータだけではありますが、抗がん剤のみを実施した場合、大腸癌腹膜播種患者の50%生存期間は約1年です。(抗がん剤だけで長期生存される方、完治した方もいらっしゃいますのであくまでデータ上です)

目に見える播種を出来る限り取って、抗がん剤で洗うというCRS+HIPECの有効性を感じました。

 

まだまだ再発予防の抗がん剤は続きますが、何とか乗り切ってもらい無罪放免される日が来るのを願い、これからも過ごしていきたいな~と思います。

 

このブログを見られている方はおそらくご自身か身内に腹膜播種の患者がいらっしゃるのだと思います。日本の病院では約99%は腹膜播種の場合、程度にもよりますが抗がん剤のみを選択されます。

CRS+HIPECという選択肢を検討した上で抗がん剤を選択されるというのは私も納得できますが、そういった選択肢も知らずに言われるがままに抗がん剤のみを選択するというのはフェアではないと思ってます。

そんな悩みに少しでも貢献出来れば。と思って書いているブログですので、参考になれば幸いです。

 

腹膜播種の治療は時間との闘いです。少しでも早く治療を開始するに越したことはありません。悩んでいる方や不安に思っている方は少しでも早く診察という形でCRS+HIPECを実施している施設に話を聞きに行くのをお勧め致します。