前回、出費を削って財布を太らせる方法についてお話しました。
今回はその考えをもっとつきつめた、
「4分の1貯金法」というのをご紹介します。
この貯金法は、「公園の父」と呼ばれる本多静六先生が行っていた方法で、
古くは2500年以上前にお釈迦様がお経の中で教えていて、
二宮尊徳(二宮金次郎さん)も推奨していた方法だそうです。
その方法とは、
まず収入を得たら4分の1を天引きして貯金にしてしまう。
そして余りの4分の3で無理矢理にでも生活する。
臨時収入があれば手を付けず、貯金にしてしまう。
という方法です。
計算式でいうと、
貯金=通常収入×1/4 + 臨時収入
ということになります。
「4分の1も無理。」
と思われるかもしれませんが、実はそこまで難しくないのです。
月収が20万円だとしたら、有無を言わさず5万円を抜いてしまって、
最初から15万円しかもらっていないことにして生活するわけですね。
もちろんこの方法を始めたら、生活の質は少し下がります。
ですが、“お金を貯める”という目的があるのなら
最初に生活の質を下げるのは避けて通れないことです。
しかも、
“貯金として取っておいたお金を運用することで発生した収入”が出てくれば、
その4分の1はさらに貯金に回しますが、4分の3は生活費にできます。
つまり、厳しいのは最初の1年くらいで、
収入が少しでも上がったり資産運用が上手くなれば
どんどん生活費として使える金額が増え、楽になっていきます。
本多先生は、この貯金生活の一番の障害は、「虚栄心」だと言っておられます。
虚栄心とは、見栄をはりたいという気持ちのことですね。
では、本多静六著「私の財産告白」からの引用です。
「節倹がいかにもしみったれな、吝嗇(けち)であるかのように罵られやすい。
ここで、たいていの人には節倹の辛抱ができなくなり、また辛抱ができ難いことの口実になってしまう。
だが、今日の実際生活には、世間から吝嗇とわらわれつつ金を残すか、
あるいはまた世間から気前がよいとおだてられつつ一生ピイピイして過ごすか、
二つの中一つを選ばなければならない。」
「前者は初めケチン坊と罵られても、のちには実力の蓄積によって本当に気前のいい人になり切ることもできるが、
後者は気前のよさにおいても実はたいしたこともできぬくせに、
のちにはかえって、哀れなものよ、馬鹿よ、意気地なしよと罵られ、
ついには他人に迷惑をかけることが必須である」
虚栄心を持ってしまうと、お金を無駄に使うようになるのに、
結局大したことも出来ず、最後は人に馬鹿にされる、ということですね。
この部分を読んだときに、色々な人の顔が頭に浮かんできました。
その浮かんできた人たちは例外なくこの言葉通りになっていますね。
最初の苦しさ、恥ずかしさを覚悟しないで
どうして財産を築くことなどできるでしょうか?
生活を改め、お金を大事に残しておくことをすれば、
誰にでもまとまったお金を残すことができるのです。
実行しさえすれば100%うまくいく方法ですね!
しかも大変なのは最初だけで、どんどん楽になっていくので
精神的にも負担が少ないのです。
では、次回は
「まとまったお金を作れたらどうするか?」についてです。
本多先生は、この貯金法で貯めたお金を使って投資を行い、
現在価値で数十億円から数百億円にまで増やされたそうですよ!
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