東京23区内で一人暮らしをしております現在52歳の会社員です。

 

年収は400万円程度です。実際に副業をしていたのは20年くらい前までです。副業の場所は東京都大田区、豊島区、千代田区、江東区の、空港のラウンジやバー、クラブです。

 

元々、クラシック音楽(ピアノ)を専門にしており、ピンチヒッターからのスカウトや周囲の紹介でピアノ弾きの副業をしておりました。

 

私が経験したのは空港のラウンジやバー、クラブでのピアノ弾きの演奏バイトです。

 

元々職場の同僚がピアノ弾きをしていて、その同僚が急に休まなくてはならなくなりピンチヒッターをつとめたのが最初始めたきっかけです。

 

そのままスカウトというかたちで、週1回から始めました。

 

元々クラシック音楽が専門でしたが、ポピュラー音楽やジャズなどの演奏にも挑戦したかったのと、まだ若かったので大人の世界を垣間見てみたいという半ば興味本位から始めました。その後、紹介で他のお店でも弾くようになりました。

 

ピアノ演奏バイトの仕事内容と時給について

30分間演奏して30分間休憩するというのを3回繰り返す、というかたちで週1回勤務でスタートして、その後紹介で2軒掛け持ちしたりして週3回働いていたこともありました。
 
30分間の演奏につき1,500~2,000円くらいでした。
 
30分間に10~15曲くらい、ということは1日で30~45曲くらい弾いていたという計算になります。
 
自分のレパートリーから自由に弾いてよいというお店がほとんどですが、たまにお客様からのリクエストに応えたり、歌の伴奏やハモりを頼まれたりすることもありました。
 
自分の知らない曲は、店に置いてあるコード譜を見て即興でアレンジしたりして大変でした。
 
そういった曲はメモして次の週までに情報収集して練習していっていました。
 
 
休憩の間は自由に外に出てよい店もありましたが、私は中途半端に30分外に出るのも何となくおっくうでしたので、次の回のレパートリーの確認をしたり、本を読んだり、常連さんとおしゃべりをしたり、スタッフが忙しそうな時は裏でお手伝いをしたりしていました。
 

ピアノ演奏バイトのメリット・デメリット

毎回同じ曲を繰り返すというわけにもいきませんので、おのずから様々なジャンルの曲にチャレンジし取り入れていく必要があり、結果的にクラシック音楽以外の知識やレパートリーが劇的に増えたのは、勉強になりメリットがあったと思います。
 
 
常に100曲くらいはレパートリーが必要で、本業と並行して準備するのは時間が無く大変(音が出せる時間に限りがある)でしたが、中々できない経験だったと思います。
 
 
デメリットとしては、どうしても夕方~夜の時間帯の仕事になり帰宅が遅くなりますので、睡眠不足になりがちなことです。
 
 
それから、その頃はタバコを吸うお客様も多く、換気が不十分なお店では空気が悪く健康に良くなかったと思います。
 
 
またお酒が入る場所ということで、絡まれそうになったら上手くかわしてスタッフルームに避難したりしたこともありました。
 
ピアノ弾きのスタッフの中には、極まれにですがライバル視してこちらのシフトを邪魔してくる人や、何度も直前にシフト交換を入れてくる人も居て迷惑でした。
 
店長や支配人が実権を握っているので、気に入られるかそうでないかで働きやすさが違ってくる面もあったようです。
 
 

クラブやラウンジのピアノバイトをやってみたい人へ

自分の元々の専門であるクラシック音楽以外のジャンルの素敵な音楽にたくさん触れる機会があり、本当に楽しかったですし勉強にもなりました。
 
半面、夜のお酒が入る場所にはあまり深入りしない方がいいことを実感しました。
 
 
厄介ごとに巻き込まれがちです。
 
 
バーやラウンジでの生演奏というのは、今は贅沢なもの扱いであまり参入の機会がないかもしれませんね・・・。
 
 
どうしても情報収集と練習時間が必要になり、また夕方~夜のプライベートな時間を削ることになりますが、電子音とは違うピアノの生演奏ということでお客様も喜んでくださいますし、こちらも人前での演奏に慣れることができ、自分の音楽の幅が確実にひろがりますので、もしご興味があればチャレンジしてみてはどうでしょうか?