春の東京は夜の庭園ライトアップのシーズンです。

思い立って行ってきました。


目指すは駒込・六義園です。

電話で確認したところ『7~8分咲き』との事でしたが、行ってみると満開の表示が。





六義園は6本の枝垂れ桜がありますが、今は2本が満開です。

園内に入ると、馬走りにぽつぽつと明かりが置かれていて、幽玄なかんじです。


ケータイカメラからはここまでが限界でしたが、下の緑は竹。

青々とした竹に照らされた枝垂れ桜。

綺麗でした。


新緑が出てきて、緑と薄紅のコントラストがいい感じです。

(ライトにも雰囲気のある色が使われていました。)



樹齢が行っているのか、桜の木の背が高くて花が遠いのが残念。

桜で有名な信州高遠城址も、樹齢がいっていて、桜の背が高いのですよね。

近い方が花を楽しめます。

だから桜は、古木は遠くから。

若い樹は近くで。

そんなお花見が私は好きです。



枝垂れ桜を追って、行き着いた先。

それは見事な、大きな枝垂れ桜が爛漫と咲き誇っていました。


まるで東山魁夷先生の画の様な、空気感のある桜。

訪れた人も、皆ここで足を止めています。



その他、お庭もところどころライトアップしていました。

散策路を歩きながら、お庭に映える松の木や、庭石がとても美しかったです。


東京の庭園は、時代と共に高層ビルが借景になってしまっていて、とてもシュールです。

江戸文化のきらびやかさを謳われますが、石ひとつの角度まで、緻密な計算が施された京都に比べると、そのお庭は大雑把に映るのです。

その雰囲気がよくも悪くもとても『東京らしい』感じ。


しかし、六義園は大きな建物もなく。

夜間のライトアップでお庭の大雑把さも目立たなく何とも風情があります。


また、お花見をしている人も静かで、お花見会場独特の喧騒がありません。



しっとりと花を見る。

ゆっくりと歩く。

そんなお花見が好きな人にオススメです。