⇒その壱があります。



私が一度見てみたい。…と思い、いまだ適わずにいるのが『漱石の脳』。
東大に保管されているのだそうです。
皺が凄いのだとか。伝説だけ聞くのですが。。。


今回、期待して行ったのですが、残念ながら脳はなく。

変わりに、いまわの際の写真(!)と、デスマスク(!!)がありました。
何故そんな写真が残っているのか。というと、『写真を撮ると、病人の病を吸い出す』という民間療法から、鏡子夫人が呼んだもの。


鏡子夫人は明治を代表する恐妻で有名ですが、金之助氏と愛し合っていた夫婦のようですね。

『ニンゲン・夏目金之助』が偲ばれる、面白いアプローチです。
キュレーターの方は愛情があるのでしょうねえ。
いいなあ、こんな企画、携われたら楽しそう♪


漱石は、エッセイを読むと解るのですが『ワンレングスフェチ』の様ですね。
当時の女性は、髪を結っていた様ですが、おろした髪に萌える彼。
イギリス女性の下ろした髪にも、萌え萌え~。
和洋問わずだったんですねえ。。。


そんな彼は鏡子夫人に手紙を出しています。
『産後の体調はどうですか?、ロンドンでは傷薬にヨードチンキなるものを付けているようです。
ハゲにも効くかもしれないから、機会があったら付けてみなさい。』

…イジメかーーー!!!


とはいえ、ヒステリー持ちの鏡子夫人。
ヒステリー発作を起こすたびに、仕事を休んで一日中一緒にいる漱石。
…夜も一緒にいる漱石。。。

世の旦那さん。
奥さんのヒステリーの特効薬は、いっこしかない様ですよ?(ニヤーリ。)
漱石先生が実証済みです。



残されているデータから、骨格的に造り出された『漱石の肉声』なんてのもありました。
ケータイコンテンツですが、ダウンロード可能です。
無料サービスですので、興味のある方は試して見ても面白いのかも??


▼夏目漱石モンタージュボイス(ケータイサイトです)
http://i.39e.jp/vpage.php?c=504&p=1718&uid=NULLGWDOCOMO&AFCODE=A0071


と、いうわけで。
熱く語りましたが、漱石先生の小説自体は、センテンスが長いのが特徴だわ、主語、述語のみならず主文、述文が3ページに渡るので、読みにくいわ、
オチもヤマもないわ、いきなり終わるわ、、、の、難解な事この上ない漱石先生のお話ですが、随筆は非常に人間味溢れていて面白いです。はい。