事件は、お台場で起きました。

グレゴリー・コルベール写真展には、映像作品が3本あります。
中には、1本90分の長編も。
私は、ミュージアムショップで写真集の検討をしていました。

彼の写真集は、贅沢な作りです。
一般的な書籍は『台』と呼ばれる大判の紙に、4ページ分、ないし8ページ分を並べて印刷します。
(4面付け、8面付け、、、という奴です。)
印刷後、紙を束ねて『束(つか)』にします。
この時点で、どん!。
大きな裁断機で紙の端を切り落とします。

印刷コストを下げる為の手法です。

所がです。
彼の写真集には『耳』が付いています。
紙の端の部分です。

変形A4版。
1P毎に耳付き。
これは、手漉きの可能性があります。
耳付きの紙は、印刷機のラインには乗せられません(紙つまりの原因になるからです)。

…という事は、1P、1P平刷り?(プリントごっこを想像して下さい。)

この素敵作品集の正体は、
『手漉き和紙を1枚づつ印刷した後、イタリアで製本』した物でした。
ひゃー、コストがかかっている!!
だから、良いお値段なのね。。。(涙)。

えい!!、私は清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。
自分へのプレゼントです。

…購入後。
未だ出て来ない、友人を出口で待っていた時の事です。

『ね。あれ、ご本人ちゃう?』
一緒に行った先輩が、私に言いました。
見ると、スタッフさんと何やらお話をしている、外国の方のグループがいらっしゃいます。
うちの一人が、長髪。
ポニーテールの下位置で、髪を括っています。
グレゴリー・コルベール氏のお顔をはっきりとは知りません。
ましてや、アメリカ男性に馴染みのない私には、長髪外国男性が全員コルベール氏に見えてしまいます。

『え!?、どどどうなんだろう???』
『でも、かわらへん、似たはる人かもしれん』
『聞いて来る!』

私はすぐさま動きました。
係員さんに声をかけます。
『あちらの方は、関係者さんですか?』
『コルベール氏ご本人ですよ(にっこり)』

ああ!神様!!

『本人だって!サインもらって来る!』
『え!?ぺこちゃん!?』

私は、走ります!
折しも、手元には買ったばかりの作品集がありました。
清水から飛び降りて良かった!!

えくすきゅーずみー!
みすたーこるべーる?
でぃすいずあぺん!

でぃすいずあよーふぉとぐらふ!!!
ぷりーずさいんぷりーず!!
(手には友人から借りた
『サクラなまえぺん』。まさに名前を書く為のペン。なんてタイムリー!)
ぷりーず握手!!
(日本語じゃーん↑!!
ぎぶみーちょこれーと!!!


…嗚呼。
こんな時はNOVAへ行かなくちゃ。
恥ずかしさに気が遠くなる私。
こんな英語力。
恥を知れ!>自分!!
恥部よ。ニッポンの恥部。それが私!!!
いっそ、モザイク処理を施したい。。。






いえ、ご安心下さい。
結局、日本の恥を曝してはいません。
コルベール氏を追いかけましたが、既に移動された後でした。。。
お逢い出来なかったのです。
…駐車場まで探したのに。(←車で来ていると踏んだのです)
…トイレまで見に行ったのに。。。(←見失ったのは、急にもよおして、お手洗いに行ったのかも?と思ったのです)
…念のために駅までみたのに。。。。(←まさか電車で来るかよ!!と、自らにツッコミは入れましたよ?)

でも、レセプションがあった訳でもなく。
オープニングから、とうに日は経っていて。
まだまだ会期が続くのに。。。

そんな状態で、作家ご本人に遭遇出来るなんて、運が良いですよね?
コルベール氏はスタイリッシュなイケメンさんでした。


余談ですが、再入場のスタンプも可愛いです。

こちらは、チケットと同じ図柄になっています。




おまけの夜景です。

え?画像がぶれている??
これはですね。
ビーナスポートの大観覧車に乗っている時に、いきなり止まってしまったんです。
ぶれて見えるのは、風が強くて、ゴンドラががたがたと揺れていた中で撮ったからですよ。
(息は止めて撮ったのに…。。。)