パーソナルトレーナー、ピラティスインストラクターの宇井洋人です!
今回は、股関節の機能解剖について書かせていただきます。
私自身の学びを深めるため、備忘録としてという意味合いもありますので、十分な内容ではないかもしれませんが、現時点での私が理解している範囲で、なるべくわかりやすく説明させていただきますね😊
今回は、『股関節の屈曲』運動について。
『股関節の屈曲』は、もも(大腿骨)を真上に引き上げる運動です。
パーソナルトレーニングのセッションでもスクワットの指導は必ずといって良いほど行いますので、股関節の屈曲の正しく理解していなければなりません。
そして、この股関節の屈曲を正しく行えていない方は、とても多くみかけられます。
股関節屈曲の自動運動(自分の力で動かすこと)での可動域は、下記のようにいわれています。
正常な屈曲範囲→125°、
反対の伸展(ももを後ろに蹴る動作)→15°
屈曲運動を行う主な筋肉としては、
①腸腰筋
②大腿直筋
③縫工筋
などが挙げられます。
腸腰筋、特に大腰筋は、股関節の屈曲においては他の筋よりも力を発揮することができ、重要な筋肉となります。
指導をしていて良くあるパターンとしては、この腸腰筋が硬くなったり、ゆるすぎてしまってうまく機能せず、大腿直筋や縫工筋で股関節の屈曲を行ってしまうようなパターンです。
スクワットをして、もも前が張ってしまう、という場合は、腸腰筋の機能不全が考えられます。
また、股関節の屈曲運動における『大腿骨の転がり・すべり』も考慮する必要があります。
股関節の屈曲を行う際、大腿骨の根っこにある骨頭は寛骨臼上を単純に回転するのではなく、「前方に転がりながら後方にすべる」という動きが行われています。
↓股関節の屈曲時の大腿骨の動き
この点が何故重要かというと、お尻の筋肉、特に深層外旋六筋(Deep6)といわれる、お尻のインナーマッスルや周辺の後方組織が硬くなってしまうと、後ろから大腿骨を押し出すようになってしまい、「後方すべりが阻害されてしまう」からです。
本来後方に転がるはずの骨頭が前方に転がってしまうことで、正しい股関節の屈曲運動ができず、股関節の痛みやつまり感、不快感を招いたり、正しい筋肉の使い方ができず体の不必要な緊張を招いてしまいます。
特にデスクワークの多い方は、お尻がイスでずっと圧迫されたままになっていて、お尻が硬くなりやすいです💦
この改善・予防のためには、お尻をストレッチポールや、テニスボールなどでほぐすのがおすすめです💡
振動ローラーだとより良いです!
お尻の硬さは腰痛や膝の痛み、肩の痛みの原因にもなりますので、要ケアです🤔
また、「大腿骨の前方転がりと後方すべり」を正しく行うためには、腸腰筋の働きが重要になるのですが、これはまた次回に、、、😺
今回は、脚のシェイプアップや安全で効率の良い筋力アップ・筋肉量増加のためには、お尻の柔軟性が大事!、ということをお伝えさせていただきました❗
長文をお読みいただきありがとうございました!!