私個人の過去のお話シリーズを始めることにしました。
私は台湾へ来る前は、旅行業の派遣元で経理課のOLだった。
旅行業ということで、同僚は添乗員がほとんど。(私は内勤のみだった)
彼らの旅の話にはいつも楽しませてもらった。(またネタにさせてもらいます...)
そういう私も海外旅行は大好きで、よく出かけた。(オフシーズンは休みやすかった)
海外デビューは短大の卒業旅行で行ったアメリカ西海岸。
アジアデビューは香港だった。
あの頃の香港はいやー新鮮だった。(13年前の話です。まだ旅行業に勤める前。)
飛行機はビルすれすれで着陸するわ、袋いっぱいの蛇をかかえて歩いている人を見かけるわ、
(透明ビニールでした)みんな大声で叫んでるわ....
ある旅行ガイドの記事によると、アメリカ人の若い女性の旅行者が、市場で何かを見て、騒いだそうだ。
「なんて残酷なの!」
彼女はそのあと、現地の人にたたき出されたらしい。(しばかれたんだっけ?)
記憶はあいまいだが、確かあの時私は心に誓っていた。
「とんでも無いものを見ても、決してキャーとか言わないようにしよう。」と。
ドリアンがあっても、「臭い!」とか言わないようにしよう...などなど。
団体ツアーだったので、現地のガイドさんが付いた。
「あの~にせものが見たいんですけど...」 とガイドの彼に聞いた。
「じゃーあの人についていってください。」 と一人の兄ちゃんを指した。
ついていったところは古いビルの一室。(九龍地区)
黒社会の臭いがする。
だってドアの前に監視カメラがついてたし。
チンピラ風の兄ちゃんが待機しているし。 非常にあやしい...
私たちは3人だった。地味な部屋に通されたあと、
ソファに座って、写真を見せてもらった。 あらゆるコピー商品がずらり。
「これが見たい。」というと別室から、違う兄ちゃんが持ってくる。
けっこう精巧に作られていたものだったみたいで、バックや時計は万単位だった。
私はそんな高いコピーはいらないので、買わなかったが一緒に行った人は買っていた。
お土産にするのだと。
一応団体旅行だったので、他のグループの人たちとも一緒に行動したりした。
でも、中華料理はやっぱり、ツアーだと不便だ。
知らない人と一緒に同じ皿のものをつつくのはね。
大体一人分を目で測って、適当に取っていく。
毎日似たようなメニューだったなあ。 昼は特に。
場所は違えど、出てくるものは大体同じ。
ビーフン、チャーハン、シューマイなどの点心...これらはいつも出てきた。
多分日本人が受け入れられる物が
こんなところだし、予算も限られているからだろう。
3泊4日で、真ん中の一泊だけマカオで宿泊した。
マカオではカジノ、ポルトガル料理を楽しむ為に。
マカオの人の三人に一人は日本人の血統だそう。
大昔(小田信長の時代?)キリシタンが迫害された時、
船でマカオへ逃げてきた人がたくさんいたそうだ。(スミマセン勉強不足...)
初めてのギャンブルだったのでビギナーズラックが起こった。
まずはよく分からないので、スロットマシーンで遊んだ。
2千円くらい突っ込んだ。
私の横に知らない人がぴたっとついて、アドバイスしてくる。(しつこい~)
ちょっとみずぼらしい感じの人...
うっとおしいので、
足でバンと大きく地面をけって威嚇する。
すると消える。(日本人ガイドさんがそう教えてくれた)
この近くには質屋さんがいっぱい有って、ギャンブルに狂った人は自分の金歯まで質にいれるそう。
(當舗=質屋)
身なりがぼろぼろで、歯がなくなっても、それでもギャンブルにしがみつくのか。
それから、少しコインが増えたので、今度は他のコーナーに行ってみた。
よくわからない....
ルーレットはなんだか、高級そうな感じだったので敷居が高くて近づけない。
大小というコーナーを発見した。
しばらく見ていたら、遊び方が分かったので、参加してみた。
3つのさいころの合計点が、たしか12以下だったら小、13以上だったら大。(?)
シートの上に大と小が書かれたスペースがあって、そこへ賭け金を置く。
当たったら2倍だったと思う。(現金をそのまま賭けたと思う)
単純なので、私にもできた。
お金を置く時、とどかなければ、「しぅ~(小)」 とか言って投げればいい。
あとはディーラーがちゃんと置いてくれる。
小学校のころ、横山ノックが出ていた「ノンストップゲーム」と言う関西の番組を見ていたので、
小がでる確立が多いことを私は知っていた。 どんどん持ち金が増えていく。
そして、たまたまぞろ目のところに何気なしに置いたのも当たったのだ。(奇跡?)
ぞろ目なんて、でないよ~そんなに。
だから自分でもなんで置いたのかビックリ。
手がかってに動いたのだ。(賭神?ゴッドギャンブラー?)
2千円が2万円くらいになったので、私は引いた。(かわいいもんです)
これ以上欲をだすと、いい事はないと思ったのだ。(っていうか、貧乏性なので怖くなった)
そのお金で結構いいシルクのコートを買った。(ふふふ)
最後は飛行機の故障で、一泊滞在が伸びた。 もちろん食事とホテル代は航空会社もち。
乗客の一人、M物産にお勤めのおじさまが、私に提案してくださった。
「私は香港の自分のうちへ帰ろうと思います。 で、あなたたち3人といっしょの部屋だということに
してもらえませんか? 出発時間などの連絡があったら、私に知らせてください。
私は会員なので、私と同室ということだと、いい部屋に泊まれますよ。」
そして、私たちはジュニアスイートに泊まれたのだった。(好運~)
J**が用意してくれた晩餐(Buffet)もよかったし、帰りの飛行機内でのサービスもよかった。
ワインがじゃんじゃんでて来るし。
普段エコノミーで味わえないようなサービスがあったと思う。
でも飛行機の故障の話は日本ではオフレコであったようだ。
迎えに来ていた人が、係員に聞いても詳しく説明してくれなかったそう..
迎えの人は空港まで来てくれたのに、私たちは帰ってこなかった。(連絡がまにあわず)
しかし、空港で成龍(ジャッキーチェーン)を見れたそうだから、それも好運!?