東北の震災から10年。

10年前の今日、わたしは幼稚園にいました。

 当時息子は幼稚園児。

 

 

 

担任の先生と懇談会で話をしているときに

自分の体が揺れました。

「めまいがする」と思っていたのが

まさか遠く離れた東北の地震だったとは。

 

 

 

祖母の家があったところは、街ごと流されて

しまいました。

いつでもそこにあると思っていた場所は
突然なくなってしまいました。


  

「またいつかあえる」そう思っても

別れは突然来てしまうことがある。

想いはそのときに言葉や行動にしなければ

伝わらないんだ、と。

震えるような思いが込み上げてきました。

 

 

 

 

あの時幼稚園児だった息子は高校生になりました。

息子と一緒にいたあの日から10年経っても

その時がくると胸がぎゆっとします。

 

 

 

 

 

後悔するのは「しなかったこと」ではなく、

「本当はしたかったのにできなかったこと」

 

 

 

悲しかったこと

辛かったこと

忘れられない想いは消えないけれど、

 

 

 

何もできなかった自分を悔やんでも

自分にできることは

今ここからにしか

もうないから

 

 

 

「いってらっしゃい」

「おかえり」

「ありがとう」

「ごめんね」

「うれしかったよ」

 

 

日々の何気ない言葉を大事に伝えたい、そう思うのです。

それはきっと今をつないでくれる言葉になるから。