「3人の石切り職人」
の寓話をもとにモチベーションのお話をしたいと思います。
ある時、ある町で、旅人が3人の石切り職人に出会い、
「あなたは何のためにこの仕事をしているのですか?」
と尋ねました。
1人目の石切り職人は不愉快そうな表情でこう答えました。
「生活をするために決まってるじゃないか。俺にはたべさせなければならない家族がいる。そのためにお金を稼がなければならないんだよ。」
2人目の石切り職人は汗を拭いながらこう答えました。
「この大きくて固い石を切るために一生懸命努力をしているのさ。腕を上げて、村一番の石切り職人になるんだ!」
3人目の石切り職人は目を輝かせてこう言いました。
「ええ、いま、私は多くの人々の安らぎの場となる素晴らしい教会を造っているのです」
この3人は同じ石切り職人の仕事をしていますが、働くモチベーションが全く違います。
1人目は、「お金のために仕方なく働く人」
2人目は、「自らの成長や専門性を発揮して認められるために働く人」
3人目は、「仲間とともにみずからと組織の目的を実現するために働く人」
マズローの欲求3段階説にあてはめると、
1人目は最下階の生存欲求
2人目は4番目の承認欲求
3人目は最上階の自己実現の欲求
ですね。
あなたの働く目的は何ですか。
何人目の石切り職人でしょうか。
言うまでもなく、企業に必要な人材は3人目の石切り職人ですし、個人にとって幸せな働く方は3人目の石切り職人ですね。
3人目の石切り職人を増やすことが企業の成功に繋がります。
まずは企業のビジョン、ミッションが全社員に浸透していることが大切です。