出産前のような充実した日々が過ごせない。

このコロナで外出自粛を強要される中、
今日1日、どうやって子供との時間を過ごせばいいのか、という悩みに毎日頭を抱える。

他の子より、言葉が出るのが遅い気がする。
やれることは全てやってるのに…。

などなど、育児に関する不満は日々、降り積もっていく。

しかし、この不満が「吹き飛ぶ日」が、
ある日、突然やってくる。

「子供が病気になった時」である。

うちの子は、予防接種との相性が悪く、
高い確率で、副反応の高熱が出る。

普段、風邪さえひかない子が、
突然39度近い熱を出して、辛そうにしていると
毎日の不満はすぐさま吹き飛び、
「もうこの子が元気ならば、何でもいい」と心底思う。いやはや、手のひら返し、とは、このことだ。

「自分の充実感がない?は?」と私の別人格が登場し、「なんて贅沢な悩みなの?子供が元気でいてくれるからこそよ」と冷ややかに言う。

そうなのだ。本当にその通りだ。
「贅沢すぎる悩み」なのだ。

だけど、私は知っている。

熱が下がり、元の元気を取り戻した翌日には、
私はそんなことをすっかり忘れて、
また、降り積もる不満に、ため息をつくことを。

でも、毎日夜寝る前に、
冒頭に挙げたような不満よりも、
なんだかんだで「今日も無事に1日が終わった」ことに「ホッとしてる」のを強く感じる。

喉元過ぎても、肝要な点は完全には忘れてはいないのかもしれない。

けど、そう思いつつ寝て起きたら、忘れちゃう。

もう人間だから仕方ない。