憧れのウッドデッキ

 

 家を建てるにあたって、広いウッドデッキをどうしてもつくり、ウッドデッキでお茶を飲んだり、寛いだりしたいと思っていました。

以前の家は、3階立ての狭小住宅で、3階にベランダがあったのですが、その時も普通のベランダの床と側面にウッドの板を追加して、ウッドデッキ風にして、屋外バーベキューが出来たら、と思っていたのですが、狭い3階のベランダだったので、結局、洗濯物を干すだけの場所となっていました。。。

 

 今回は平屋なので、思い切って広いウッドデッキを作ろう!ウッドデッキをフル活用しよう!ウッドデッキでバーベキューがしたい!と意気込んでいました(広いウッドデッキは、家の設計時のこだわりの一つでした)。

 

 

 ウッドデッキの広さ

 

 ウッドデッキの広さについては、どの程度広ければバーベキューとか楽しめるのか、ネットで調べてみると、10畳くらいあると良いとの情報が。

10畳って、どれだけ広いんだよ、そもそもそんなスペースを確保できるのか?と思いつつも、住宅メーカー各社になるべく広いウッドデッキが欲しいとお願いをしたところ、案外、広めのスペースがとれそうです。

 

 

 ウッドデッキに屋根

 

 もう一つ希望したのが、ウッドデッキの上には屋根を付けたいこと。こちらの要望に対しては、住友林業も三井ホームも屋根なしの提案。土屋ホームだけが屋根付きの提案をいただくことが出来ました。

 

 三井ホームからは、出来なくはないけど、デッキの奥行きが広いので屋根をつけると隣接するリビングが暗くなるのでお勧めしないとの設計士さんからのお言葉。

 

 住友林業はそもそもそういった提案はプランにない様子。あと、冬は太陽光を取り込んで部屋を暖める設計の考え方っぽいので、そういった設計はしないのかも。

 

 どのくらい暗くなるのか想像もできなかったので、こちらもネットでいろいろ調べたところ、具体的なウッドデッキに屋根がある場合の、実際の奥行き別の明るさ比較が載っているサイトがありました。

 

 それを見ると、想像するだけとなってしまいますが、全然大丈夫そうに思えたので、屋根付きウッドデッキの希望は変えませんでした。(三井ホームの設計さんとは、この辺のやり取りで少し関係が悪くなってしまい。。。)

 

 実際住んでみて、暗いと感じることはありません。ウッドデッキの奥行が2.4mくらいあるのですが、リビングに大開口の窓をつけていることと、その窓の上にも採光窓を設置したので(手が届かない位置ですが、自動開閉のロールカーテンをつけて光調整可能にしてます)十分な採光が可能なようです。 

 

 奥さんは紫外線が入ってこなくて良いわ~と喜んでおります。

 

 

 ウッドデッキに使う木材

 

 屋根付きと言えども、ウッドデッキは屋外なので、木材選びは重要です。一般的な木材だと数年でつくりかえが必要となるので、やはり長持ちする木材を選ぶことにしました。

 

 第一候補はうウリン材。東南アジアの木材で固く・水にも強く・何十年も持ちます。実は前の家のベランダは同じように考えてウリン材を使っていました。17年くらい住みましたが、まったく問題なく使用できていました。

 

 で、土屋ホームと相談したところ、ウリン材は最近値段がとてつもなく上がっているようで、値段的に手が届かないところに行ってしまっていました。。。

その代わりに提案されたのは、土屋さんが軽井沢の別荘を建てる際に良く使っている同じく東南アジア産のセランガンバツ。ただ、調べると、セランガンバツはササクレが出るらしいのと、使用可能期間も少し短めで少し心配。

 

 ということで、こちらから再提案したのが、イペ材。まだ値段もウリンほど上がりきっておらず、かつ、ササクレも出なくてより長寿命なので、イペ材でお願いすることにしました(その時は、土屋さんもイペもセランガンバツと値段はそんなに変わらないと言っていたのもあり。。。。)

 

 

 完成

 

 ウッドデッキは外構工事の一部となっており、土屋さん外部委託の専門の業者さんが作業をしてくれました(直接、業者さんに頼んだろうが安かったかもしれませんが、家の設計と一体なので、土屋さん経由の方が間違いないかと思い)。

 

 業者さんの作業はとても丁寧で、とても満足のいくウッドデッキに仕上げていただけました! 

 

 今はウッドデッキに、ちょっとした食事やお茶が楽しめるテーブルとイス、寛ぐためのキャンプ用のチェア2つを置いて、天気が良い日はウッドデッキに出て楽しんでいます。

 

 イペ材じゃない???

 

 ウッドデッキ作りに関しては、順風満帆に見えますが、実は事件が起きていました。設計段階で、土屋さんには、イペ材を希望することを何度もお伝えしていたので、イペ材で作ってもらえたと思っていたのですが、専門業者さんが作業をしてくださっている時に、奥さんがイペ材はいいですね~と話をしたところ、業者さんから「これはセランガンバツですよ」との返事が。。。。

 

 奥さんから仕事中の私に緊急電話があり、「イペじゃなくてセランガンバツみたい!」との速報が。。。

速攻で土屋さんに連絡をして木材が違うことを指摘し、土屋さんの中で確認をしていただき、間違いなくイペを依頼していてその前提で契約を締結していることが確認できたので、土屋さんは平謝り状態。。。

 

 最終的には、作り直すのはかなりの大ごとになるのと、希望のイペ材ではないにしろ完成したウッドデッキはとても良いものでしたので、作り直すようなことはせず最終的な価格調整の中で、お互い納得できるところで解決をしました。

 

(心の狭い私は土屋の落ち度なんだから無償で作り直してもらうべきだ、と言っていたのですが、奥さんが、せっかく業者さんが丁寧な仕事をしてくださったのに、作り直せなんて言ってはいけない、との仏様のようなお言葉もあり。。。)

 

 契約前に一通り確認はしますが、正直、なかなか細かなところまで確認しきれないのが現実です。。。

 

 希望については設計相談時に何度でも確認することと、きちんと記録として残すこと(住宅メーカー側の記録に残っていること)はとても大事だなぁと痛感しました。 

 

 とは思うのですが、なかなかそんな完璧にはできないのですよね。。。

土屋さんは建築時に発覚した不具合点等は(新たな希望含め)、柔軟に対応してくださったのでとても助かりました。

 

 大手の住宅メーカーだったら、こういった時の対応はあまり融通が利かなかったのだろうなぁ、そういった意味では土屋さんで良かったなぁ、と思っています。

 

  ウッドデッキのメンテ

 

 セランガンバツは少しササクレが出やすいのと、色が白っぽいので、自分たちでホームセンターで刷毛を買って、ネット購入したJARRAH OILを塗りました。リビングのチークの色にも合って、とても良い感じとなりました。(設置後すぐに一回、半年ほど後にもう一回塗装)

 

 セランガンバツはあまり水分を吸わないので、薄めに塗らないとなかなか乾燥しないので、要注意です。

 

 たまにケルヒャーでウッドデッキ上にたまったほこりを洗い流しています。