去年の秋から、私の仕事のウエイトバランスが急に変わった。
たった10数分の電車に乗ることも重労働と感じることが多くなり
、
会社へ行くのがカンペキに、
無意識の習慣でしかなくなり始めた頃。
急に思い立って、バスに乗ってみた。
電車なら10数分。バスなら、混まなくても40分はかかる。
でも、電車と違ってゆったり気分でいける。
それは、
ちょっとだけ私を再生させてくれる時間になった。
ただ、道が混みはじめる前の
7:01髙島屋発か、
7:15分髙島屋発に乗らないと、キケン!
混みはじめると、ハンパナイ道を行くので・・・。
で、7:15のに乗るワケ。
大体、同じ顔ぶれが乗る。
私が密かに「カラッポくん」と呼ぶその子は、
私と同じバス停か、一つ前後のバス停で乗ってくる不思議な子。
中学2,3年か高校1年くらいの男の子で、知的障害があると思われ、
バスのなかで、よく通るバリトンの声で
一人で、シュールな物語を展開していたり、唄を歌ったりしている。
アンパンマンの悲劇や
機関車トーマスの活劇を唄を歌いながら繰り広げる。
聞いていて、話が結末まで行かなくて、一日中とっても気になってしまうことも・・・www
そのカラッポくん。
何の物語をやっていても、何を歌っていても、
自分の降りるバス停がくると、高音、低音、さまざまなトーンで
「カラッポだー」を連呼し始める。
降りるバス停に着くと、ホントに、スコーンっと抜けるような声で
「カラッポだー」と言い残して降りていく。
最初は、面白い子だなくらいだったんだけど・・・
彼は、彼なりに、学校へ向かうのに、自分をリセットしてるのかな?と感じはじめた。
バスの中で浸っていた物語から・・・
今朝、ママに叱られたことから・・・
昨日、学校であった嫌なことから・・・
いろんなことから、自分をリセット=カラッポにして、学校へ向かっているのかな?
そんなことを感じ始めてから、
カラッポくんの、「カラッポだー」コールを聞くたびに自分も、
なんとなくリセットされていくような気になっている、今日此の頃の朝のひととき。。。。
※GoogleBuzzに2011.1.28に投稿したものを2012.1.19にFaceBookNoteに転載。FaceBookNoteサービス終了のため、2021.4.16Amebloに転載。