【カラッポくんのこと】  Buzzより転載 2011.1.28記 | 男と女とカネと胃袋と

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ほど良き齢の纏纏(♀)が、大好きな、男、女、食、映画のこと、勝手きままにつぶやいています。

東急バス

 

去年の秋から、私の仕事のウエイトバランスが急に変わった。

たった10数分の電車に乗ることも重労働と感じることが多くなり

会社へ行くのがカンペキに、

無意識の習慣でしかなくなり始めた頃。

急に思い立って、バスに乗ってみた。

 

電車なら10数分。バスなら、混まなくても40分はかかる。

でも、電車と違ってゆったり気分でいける。

それは、

ちょっとだけ私を再生させてくれる時間になった。

ただ、道が混みはじめる前の

7:01髙島屋発か、

7:15分髙島屋発に乗らないと、キケン!

混みはじめると、ハンパナイ道を行くので・・・。

 

で、7:15のに乗るワケ。

大体、同じ顔ぶれが乗る。

 

私が密かに「カラッポくん」と呼ぶその子は、

私と同じバス停か、一つ前後のバス停で乗ってくる不思議な子。

中学2,3年か高校1年くらいの男の子で、知的障害があると思われ、

バスのなかで、よく通るバリトンの声で

一人で、シュールな物語を展開していたり、唄を歌ったりしている。

アンパンマンの悲劇や

機関車トーマスの活劇を唄を歌いながら繰り広げる。

聞いていて、話が結末まで行かなくて、一日中とっても気になってしまうことも・・・www

 

そのカラッポくん。

何の物語をやっていても、何を歌っていても、

自分の降りるバス停がくると、高音、低音、さまざまなトーンで

「カラッポだー」を連呼し始める。

降りるバス停に着くと、ホントに、スコーンっと抜けるような声で

「カラッポだー」と言い残して降りていく。

 

最初は、面白い子だなくらいだったんだけど・・・

彼は、彼なりに、学校へ向かうのに、自分をリセットしてるのかな?と感じはじめた。

バスの中で浸っていた物語から・・・

今朝、ママに叱られたことから・・・

昨日、学校であった嫌なことから・・・

 

いろんなことから、自分をリセット=カラッポにして、学校へ向かっているのかな?

 

そんなことを感じ始めてから、

カラッポくんの、「カラッポだー」コールを聞くたびに自分も、

なんとなくリセットされていくような気になっている、今日此の頃の朝のひととき。。。。

※GoogleBuzzに2011.1.28に投稿したものを2012.1.19にFaceBookNoteに転載。FaceBookNoteサービス終了のため、2021.4.16Amebloに転載。