↑地雷注意の看板
ប្រយ័ត្នគ្រាប់មីន
(プロヤッ クロァップミン)
↑地雷注意
ご存じの通り,カンボジアは未だに地雷汚染国です
地雷に汚染されてしまったからこそ,生まれた「ヒーロー」がいます。
今日はそんな「ヒーロー」がいる,シェムリアップの地雷処理団体を紹介します
その名も
apopo(アポポ)
地雷処理は地雷探知犬や人が地雷探知機を使って行うイメージが強かったんですが,
この処理団体は巨大なネズミを使います
地雷探知ネズミ
アフリカから来たネズミです
(アフリカオニネズミというらしい)
「ヒーローラッツ」と呼ばれています
アフリカでトレーニングを9か月行ったあと,カンボジアに来て,カンボジアの土地に慣らすために半年(3か月だったかな?)さらにトレーニングを行うそうです
なぜネズミなのか?
①火薬をかぎ分ける能力が優れている
②体重が軽いため,地雷を踏んでも爆発しない
彼らのデモンストレーションをみたのですが,ものすごく賢い
こんな感じで地雷を探します。地雷があると分かると,前足で地面を引っ掻きます
引っ掻いたらクリック音を出して,餌を与えます
引っ掻いた場所を見ると,確かに地雷が埋まっているんですよねぇ~すごい
これは分かりやすく地雷が置いてあるけど,実際は土の中に埋まっているものが多いから恐い
ところで,地雷の目的はご存じですか?
実は地雷は命を奪うための武器ではありません。
兵力を奪うためのものなので,対人地雷は殺傷能力を抑え,脚などを負傷させることが目的とされていました
1つの地雷で1つの命を奪うよりも,1つの地雷で1人負傷させ,その負傷兵を二人の兵士が連れて帰ると戦場から3人撤退させられる。
負傷兵はもちろんのこと,負傷兵以外の兵士も地雷におびえるようになり,
さらに,負傷した兵士の命は奪われないものの,心の傷と身体の傷は一生残るという残酷さ。
また,最悪なことに地雷はとても安価だったのでこのように大量に使用されてしまいました。
聞いた話だと,対人地雷は1つ3USDくらいからあったとかなかったとか
でも処理をするためには,その100倍,200倍の時間と費用が掛かります
そして,すべて撤去するためにはカンボジアだけでもまだ100年近くかかるとも言われています。
本来は生まれるべきではなかった「ヒーローラッツ」ですが,今後の活躍に期待です
APOPOのHP
今は,covid-19の影響で閉まっていますが,収束したらぜひ訪れてみてください。
ただし,日本語ガイドはなく,英語かクメール語です
今日のクメール語⑧
គ្រាប់មីន(クロァップミン) 地雷
では
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