エレベータークラブの奇跡を見た
湘南ベルマーレ、ルヴァンカップ制覇
中田英寿や洪明甫、呂比須を失い
タイトルを狙える中堅クラブから
降格候補筆頭の弱小クラブに成り下がり
相次ぐスポンサー離れによる経営の弱体化
1998年から20年が経って起こした奇跡
「好きなクラブは?」と
アンケートをすれば1位にはならないが
「二番目に好きなクラブは?」
アンケートをすれば、今ならば
ベルマーレはきっと1位になるだろう
資金力の無さは、努力と根性で補った
エリートはいないけど雑草のような
タフで逞しい選手たちがいた
今時古臭いかもしれないが
情熱と愛情をフットボーラーに注ぐ監督
20年間無給でクラブに尽くした会長
チームの中に存在する絶対的な絆
彼らにはお金では買えない大切なものがあった
全員攻撃&全員守備を徹底して
誰もがチームと仲間のために走る
「欧州のサッカーに比べてJリーグはつまらない」
「Jリーグはレベルが低い」
などと思っている人は一度ベルマーレの試合を
観てくださいと言い切りたい
必死に、ひたすら懸命に走る姿は心を打つ
きっとこの先、毎年何かタイトルを獲るような
強豪クラブにはならないかもしれない
ただ、ホームタウンのサポーターには
毎試合感動と興奮と少しの幸福を与えると思う
ビッククラブになれなくても
ベルマーレはそれでいい
自分が住んでいる街のクラブの
フットボールを観て感動できるという幸せ
イニエスタが降臨したヴィッセルのサポーターと
同じくらいベルマーレのサポーターは幸せだと思う