Beginning of the End#名古屋人妻援護会 | 名古屋人妻援護会

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~人妻とボクと、時々、サッカー~

 

幸せ~ってなんだっけ?なんだっけ?

ポン酢が何かのCMだったと思う

夏が完全に終わり、ほんの少しの秋

わたしは毎年この歌を思い出す

幸せの定義とは何か 何があれば幸せなのか

お金が唸るほどあればいいのか、

いや、お金なんかじゃない

愛なんかでもないぞと、わたしは考える

人生で一度も幸せだった事は無いけれど

人生で一度も不幸だった事も無い

そんな迷走中の読書の秋、

今いちばん読みたい私小説

「夫のちんぽが入らない」

の作者である、こだまさんのブログより抜粋↓↓↓

ひょんなことから精神科通院5年目となる夫に光が見えた。
先日、夫は「コンタクトレンズやめて眼鏡にしてから発作起きないんだよな」と言った。最近ずっと眼鏡で生活していたのはその検証だったらしい。狭い部屋でも歯医者の診察台でも発作を起こさず、ふつうにやり過ごせるようになったという。

気のせいじゃないの、と言いそうになったが、すんでのところで踏みとどまった。気のせいだっていいじゃないか。本人が「楽になった」と言っているのだから。

発作が起きていないのは事実なのだから。
「それすごい発見じゃない?」と一緒になって騒いだ。コンタクトの頭痛が発作を誘発していたりするのだろうか。医学的なことはわからないが、彼が快適に暮らせているようなのでこの際、理由はどうもでいい。

「眼鏡をかけたら治った」は「お布施をしたら救われた」みたいに聞こえた。医学も科学も関係ないのなら、これで大丈夫という心の御守りを得たのかもしれない。神も眼鏡も信じることが大事なのだろう。夫の家族は新興宗教に入っている。両親はお布施だけの形式的な会員だが、夫の兄弟や親族はきっちり礼拝もしている。病気や怪我のたびにお金を払って祈祷してもらうらしい。だが今回、夫は眼鏡ひとつで発作を止めたのだ。眼鏡最強。

「もう一生眼鏡で過ごす」と言う夫に「それなら新しいのを買ったら」とすすめた。フレームがぼろぼろなのだ。一緒に買いに行きたかったが、その日私は体調が悪くて寝込んでいた。夫はひとりで買い物に行けない。たくさんの中からひとつを選ぶということができないらしい。精神疾患になってからはますます人の多いところは行けなくなっていた。園児を心配するように「ひとりで行ける?」と訊くと「眼鏡があるから大丈夫」と言った。やはり眼鏡最強。

家で寝ていると夫が嬉しそうに帰ってきた。
狭くて暗い部屋で検査をしても無事だったらしい。
「それはよかったね、眼鏡最高だな」
「で、なんかねえ、店員がすすめるから

10万円の眼鏡にしちゃったよ」
なんかねえ、じゃないよ。具合悪いの忘れて飛び起きたよ。いろんなこと忘れて殺しそうになったよ。でも、それで発作が止まるならいいね。薬代だと思えばいいよね。ひとりでお遣い行けたからいいね。いいことをたくさん考えるようにした。

このブログを読んで思った。

この夫婦はきっと幸せだ 

理由なんかねぇ。でも、夫婦って

結婚したことないから知らないけど

夫婦の幸せってこんな感じなんだろう

なんか、いいな