父が亡くなり母が一人暮らしになった時、母と老後がまだ結び付きませんでした。
連れ合いを喪くし、気落ちしてはいましたが、身体も動き、三回忌が明けてからは以前の様に趣味や買い物に出かけていましたし。
このままではいけないと危機感を覚えたのは、調理が出来なくなったと知った時です。77でした。
たまたま弟が帰っていたので、弟の滞在中に私も実家に行き、急いで対策をしました。
母を連れて弟と施設を探し、母に体験入居をお願いしました。
その前年に、夫の会社の福利厚生の一環で、遠距離介護の講演会に行く機会がありました。(NPO法人パオッコhttp://paokko.org/about/理事長、太田差惠子さん)
その時に得た知識が役に立ちました。
☆親の希望は元気なうちに聞いておく。
もしも施設入居するなら、私たちのいる首都圏がいいか、慣れ親しんだ今の場所がいいか。
実際に東京でも何件か一緒に見て、交通の乗り換えも経験して、母は地元を選んでいました。
葬儀の希望やどの写真を使いたいかなども母とは話しています。
父の時はその確認をする前に亡くなったため、私たちも迷いました。
☆親のプライドを傷つけない。
実際に出来なくなっても、本人はなかなかそれを認めません。私はかかりつけ医に介護認定を受けようと思うのですが、と用紙を持って相談しました。
娘の話は聞かなくても、医者が言うならとりあえず聞いてくれます。
☆介護にかかる費用は原則親のお金から。
遠距離介護は現実問題としてお金がかかります。実際にどうするかは別として、この考え方を知って気持ちがずいぶん楽になりました。
☆介護離職をしない。
かつて夫の会社でも介護離職者が続きました。皆さん40〜50代です。
自分の生活があって親の介護が出来るのだと思います。
介護が終わった時に、自分の生活が保証されていないのは本末転倒です。
☆行政の福祉を利用する
親が元気なうちに、地域の福祉課で認定の用紙を見ておくといいと思いました。
認定されるまで時間がかかりますし、介護認定の要件を前もって知っていたら、余裕をもって準備出来たと思います。
思い出すまま書きました。
長くなりましたので、このあたりで。