この不滅の存在をエアルは便宜上「IS-BE」と呼んだ。

 

ISは存在することそのものを意味しBEはそうなろうとする意志を意味する。

 

この「IS-BE」が生命体の本体であり体は入れ物(アバター)にすぎない。

 

それを証明するためエアルはマチルダにある体験を与えた。

 

エアルはマチルダに対し「自分の肉体の上にいなさい」と言った。

 

するとマチルダの意識は肉体を抜け出し天井から自分を見下ろしていた。

 

マチルダは、自分の隣に座るエアルを含め、部屋全体を上から見渡す

 

ことが出来た。「対外離脱」である。

 

この体験によって、マチルダはすぐにIS-BEがあることを実感できた。

 

この体験はマチルダにとって生涯忘れることができないものになった。

 

スペンサーの本に感銘を受けたのもこの体験があったからであった。

 

エアルの体はIS-BEが操縦している人形のようなものだ。

 

それはドール(アバター)と呼ばれる。

 

IS-BEがドールに入り操縦している。非常に高性能なアバターのような

 

存在である。

 

IS-BEはドールに自由に出入りすることが出来る。

 

彼らは宇宙での任務にあたるとき、ドールを用いるが・・・