とある小学校の話である。その学校は6年1組、6年2組、3年1組、3年2組、2年1組、1年1組からなっている。
6年1組は何故か金持ち、官僚、元軍人、農家の子弟が多い。6年2組は1組と似通っているが、サラリーマンの子弟がやや多い。3年1組は信仰熱心な家庭の子弟ばかりである。6年1組とは親の強い指示で最近よく一緒に遊んでいる。3年2組は読書熱心な家庭の子弟が多い。けっこう理屈っぽい子が多い。6年生とはいつも口げんかばかりしている。3年2組とは犬猿の仲である。親同士も喧嘩している。最近クラスで人気のあった男子が何故か転校してしまった。真似する子がでてくるかもしれないと親は心配している。2年1組は公務員の家庭の子弟が多い。公務員に対する風当たりが強いせいか、転校していく子が多く、生徒数は少ない。1年1組との複式学級への改組も検討されている。
生徒会は6年1組の生徒が生徒会長をしている。最近6年1組で生徒会長にさからう子が増えてきて、授業そっちのけで騒いでおり、学級崩壊寸前である。生徒会長は俺にさからうなら、退学か落第にしてやると脅している。3年1組のクラス委員が生徒会長をなだめているが、下級生の言うことには耳を貸そうとしない。校長や教育委員会は学校崩壊を恐れているという。日の丸や君が代を通じ、国益第一に考える子を育ててきたつもりが、失敗しているようだ。