他人の振る舞いをよく見るとその長所欠点がよく見える。おのれを振り返って、自分の振る舞いを反省し改善しなさいということわざである。野球界のバッターにはそのまま通用する。他のバッターの振りをよく観察し、己の打撃不振の改善に努めるということである。清原選手、松井秀喜選手にぴったりのことわざである。「他人の振り見て我が振り直せ」あるいは「ヒットの振り見て、我が振り直せ」
また、ライブドアによる一連の買収劇によって、多くの大企業が防衛策におおわらわである。「他人の不利みて我が不利なおせ」というわけである。
よく似たことわざに「前者の覆るは後者の戒め」というのがある。先に行く他人の失敗は後に続く者の教訓になるということわざである。JR西日本における安全軽視(乗客の命の軽視)による福知山線の事故は郵政公社の民営化においても教訓化しなければならない。「電車の覆るは公社(郵政公社)の戒め」である。