こんにちは、フクロウです。
これは未経験の不動産屋(不動産の知識・経験ゼロの男)が宅建試験に合格して、ひとりで不動産屋を開業して不動産屋のリアルをお伝えするブログです。
つい先日ですが、納得いかないことがありました。
お客様が来店してくれました。
その方は外国人で、賃貸の内見希望でした。
・19歳の女性
・日本語学校に通っていて、日本語を勉強中(日常の読み、書き、会話はOK)
・現在は寮に住んでいる
・4月から一人暮らしをしたい
・初期費用は30~35万円
・敷金は1ヶ月
・礼金は0円
家賃帯、間取り、駅などの条件を聞き、良さそうな物件を5件ほど出しまして、5件を全て内見したいということで内見予約を取ります。
ちなみに5件全て「外国人可」または「外国人要相談」と記載されていました。
結果から言いますが……全てダメでした。
会話内容は5件全てが以下のような感じです。
私「○○○のお部屋は空いていますか?」
管理会社「現在は空室です」
私「お客様は外国人ですが、大丈夫でしょうか?」
管理会社「……ちょっと確認します」
私「お願いします」
管理会社「申し訳ありませんが……外国人は不可です」
私「物件情報の備考欄に外国人可と書いてありましたが、ダメでしょうか?」
管理会社「オーナー様から外国人NGと言われておりまして……」
私「そうですか……分かりました、それでは○○○駅付近で外国人の入居可能な物件はありますか?」
管理会社「……現在はありませんね、失礼します」
……だったら最初から「外国人可」と書くな。
確かに日本で就職している外国人(正社員)ならば入居可能な物件はたくさんありますが、留学生は難しいのでしょうか?
まぁ、、、貸主の気持ちは分かりますよ。
言葉の壁や文化の違いがあるので、家賃未払いや住人トラブルなどがあるかもしれないと考えるのは理解できますが……。
う~ん、難しい問題です。
また高齢者の入居も難しくなっています。
高齢者なので住宅ローンも組めないので買うことはできません。
持ち家がない場合は賃貸しかないのですが……入居可能な物件が少ないのです。
これでは、どうすれば良いのか分かりませんね。
老人ホームも入居待ちと言われていますし……。
これも難しい問題です。
2030年には高齢化率が31.8%になると言われています。
これは国民の3人に1人が65歳以上の高齢者ということです。
高齢化社会以外に日本が抱える問題は少子化、人口減少です。
高齢化は進んでいるのに、人口減少と少子化で人が足りない……つまり、労働力不足ということです。
それが加速すれば、雇用や医療にも大ダメージを与えます。
国のお偉いさん達は日本の未来をちゃんと考えているのでしょうか?
政治資金パーティー、収支報告書の偽装、組織活動費という名の赤坂・六本木・銀座での豪遊などよりも、やらないければいけないことがあるのではないでしょうか?
低所得者、高齢者、外国人などの住宅確保要配慮者のために居住支援や住宅セーフティネット制度などはありますが……まだ不十分なので、今後に期待しましょう。