こんにちは、フクロウです。

 

これは未経験の不動産屋(不動産の知識・経験ゼロの男)が宅建試験に合格して、ひとりで不動産屋を開業して不動産屋のリアルをお伝えするブログです。

 

 

 

 

「スプレー缶と不動産屋」

このタイトルでは意味が分からないはずです。

全く無関係の両者と思うかもしれませんが、そうでもないのです。

 

 

 

「スプレー缶」と「不動産屋」といえば、2018年12月の北海道札幌市のガス爆発事故ですね。

 

木造2階建の雑居ビルに入居していた不動産屋でガス爆発が起こり、隣接する居酒屋が倒壊・炎上しました。

この事故の負傷者は52名で、幸いなことに死者は出ませんでした。

 

 

警察の現場検証で分かったのですが、原因は「スプレー缶」だったのです。

飲食店などだったらガス爆発も理解できますが、不動産屋でスプレー缶によるガス爆発というのは最初意味が分かりませんでした。

 

 

従業員がエタノールとジメチルエーテルという物質を含んだ未使用の除菌消臭スプレー120本を廃棄するために、室内で中身を全て出して空にする作業をしていたようです。

手についた除菌消臭スプレーを洗うために、湯沸かし器を点火した際に室内の充満したガスに引火して爆発が起きたのです。

 

※普通はスプレー缶を空にする場合は屋外もしくは換気の良い場所で行います

※スプレー缶の廃棄に関しては地域によって異なるので、よくご確認下さい

 

 

この時の爆発音は20㎞離れた場所でも聞こえたようなので、どれほどの爆発事故なのか容易に想像できます。

周辺のマンションの窓ガラスが割れるほどの爆発事故でも、死者が出なかったのは本当に奇跡です。

 

 

 

 

……ここで気になるのは、「なぜ不動産屋に120本もの除菌消臭スプレーがあるのか?」ですね。

 

 

実はこのスプレー缶は物件の入居前の消毒殺菌・消臭除菌に使用するものだからです!

 

賃貸の入居前に契約書に「消毒・除菌の費用 〇万円」みたいな項目を見たことがありませんか?

 

この消毒・除菌をこのスプレー缶で行っていたのです。

このような作業は消毒専門業者が行っていると思っていましたが、この不動産屋は自分たちで行っていたようです。

※全ての消毒・除菌作業を不動産屋が行っているわけではなく、キチンとした専門業者が行っているケースもあります

 

 

正直、この大手不動産屋でもこんなインチキみたいな事をやるんだというのが私の本音です。

お金を払う賃借人さんからしたら「ふざけんな!」ですよね。

 

 

あんまり書くと、どこかの不動産屋から私が「ふざけんな!」と言われそうですが、そんな事はどうでもいいです(笑)

なぜなら、これは不動産屋のリアルを伝えるブログだからです。

 

 

そもそも、そんなグレーなことをやっているから不動産業界のイメージが悪いのです。

専門業者の消毒・除菌と見せかけて、自分たちで消毒・除菌スプレーで「はい、終了。〇万円GET!」ではボッタクリというか詐欺ですよww

 

 

賃貸借契約書に「消毒・除菌の費用 〇万円」と記載があった場合は、「どこの業者が消毒・除菌作業を行うのか」をハッキリ聞きましょう。