未経験の不動産屋(不動産の知識・経験ゼロの男)が宅建試験に合格して、ひとりで不動産屋を開業して不動産屋のリアルをお伝えするブログです。

 

 

今回は「不動産政治連盟への加入」についてです。

 

 

前回までのおさらいです。

宅地や建物などの高額なものを取引する宅地建物取引業者は、取引において事故が発生する場合に備えて、取引の当事者に対して損害賠償ができることが必要です。
そのために営業保証金1,000万円を法務局に供託することが宅建業法で義務づけられています。

 

 

・1,000万円が払えない人

・業者間で物件のやり取りをするレインズを使いたい人

 

上記に当てはまる人は【全日本不動産協会(ウサギ)】もしくは【全国宅地建物取引業協会(ハト)】に入らなければならない。(保証協会の供託金は本店60万円、支店30万円)

 

 

【全日本不動産協会(ウサギ)】

入会時費用:約150万円(供託金を含む)

年会費:59,000円

 

【全国宅地建物取引業協会(ハト)】

入会時費用:約170万円(供託金を含む)

年会費:60,000円

 

 

つまり不動産屋を開業するためにはどちらかに入る必要があるのです。

任意というか、ほぼ強制なのです……。

 

まぁこれについては調べていたから知っていたので特に問題なし。

 

 

 

 

 

問題はココからです。

それがタイトルにある「不動産政治連盟への加入」です!

 

 

 

そもそも不動産政治連盟とはどんな活動をしているのか?

 

1.不動産取引業者の地位向上のための諸施策の推進に関する事業
2.政治経済の研究に関する事業
3.政治資金規正法に基づく積極的な政治活動
4.その他、本会の目的を達成するために必要な事業

 

 

簡単に説明しますと、政治家に会員から集めたお金を献金して、自分達に都合の良い法律を通す、もしくは都合の悪い法律を変更してもらうための団体です。いわゆるロビー活動ってやつですね。

 

 

 

ただ私も不動産政治連盟も対して怒っているのではありません。

政治連盟はどんな団体にもあるでしょうし、必要なのは理解しています。

 

 

問題は保証協会への加入事項に「※不動産政治連盟へ加入(任意)」と記載されていることなのです!

 

 

「任意」とは? → 定められた方法によらず、その人の心のままに、自由な判断に任せることをいう。

 

 

 

 

実際の保証協会へ加入する際の「私」と「受付の人」の会話。

 

 

受付「不動産政治連盟へ加入してください」

 

私「任意と書かれているので、拒否させて頂きます」

 

受付「……そうですか……不動産政治連盟へはほぼ全員が加入していますが」

 

私「加入しないと保証協会への加入審査に響くということでしょうか?」

 

受付「……それは知りませんが……」

 

私「ちなみに不動産政治連盟に加入にはどのような理由があるのでしょうか?」

 

受付「……普通は加入するものなんです」

 

私「それが理由でしょうか? そうでしたら不動産政治連盟には入りません」

 

 

 

正直な話、「不動産政治連盟とは?」みたいなマニュアルもあると思うので、それを説明してくれれば私は不動産政治連盟に加入するつもりでした。

 

ただ理由に対する答えが「普通は加入するものなんです」って酷くないですか(笑)

望んでいた回答が100点中5点だったので加入する気がなくなりましたwww

 

(保証協会の方へ、会話すらできない事務員さんなんて雇わない方が良いですよ、いやマジで)

 

 

 

 

後日、保証協会のお偉いさんから「不動産政治連盟へ加入してください」と連絡が来ました。口論しても良かったのですが、面倒だったので加入しましたwww

 

 

つまり、不動産政治連盟への加入は強制でした(笑)

入らなくても良いみたいな風潮はありますが、かなり面倒だと思うので、これから不動産屋を独立開業しようとお考えの方は「不動産政治連盟へ加入」をオススメしますwww