【目次】

 

■あなたの五行属性を占う
◎「日柱」の「天干」と五行属性対応表
■五行思想とは?
◎日本に伝わった五行思想
■5つのエレメントの特徴
◎「木」のタイプ
◎「火」のタイプ
◎「土」のタイプ
◎「金」のタイプ
◎「水」のタイプ
■五行の関係とは
◎相生(そうしょう)
◎相克・相剋(そうこく)
◎比和(ひわ)
■まとめ

あなたの五行属性を占う

 まずは、あなたの五行を確かめてみましょう。以下の無料占いを使えば簡単にわかります。

手順1:こちらのページに生年月日、出生時間を入力して、あなたの四柱推命の命式表を算出しましょう。
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手順2:命式表を算出したら、日柱の天干をチェックしましょう。次に、下記の対応表から天干の属性を確認します。それがあなたの五行です。

(例:日柱の天干が「丙」の場合、五行は「火」です)

◎「日柱」の「天干」と五行属性対応表

甲……木
乙……木
丙……火
丁……火
戊……土
己……土
庚……金
辛……金
壬……水
癸……水

五行思想とは

五行思想とは
 

 五行とは「この世界は『木・火・土・金・水』という5つの元素から成っている」といった考え方です。五行思想は、紀元前の中国の春秋戦国時代に生まれた自然哲学のことで、「陰陽五行思想」とも呼ばれます。この思想に基づいて考えることで、森羅万象、つまり宇宙に存在するすべてのものを説明できるとされました。

 具体的には、自然や人間の生活を形成する日・月・年や季節、方位などすべてを説明し、儒教や医学、天文学などの学問や音楽など、中国文化の根幹を支える理論として重要なものです。

◎日本に伝わった五行思想

 中国の王朝が陰陽五行を扱う役所を設けていたことを模して、日本でも飛鳥時代には「陰陽寮」を設け、官僚として陰陽師をおくようになります。陰陽寮は神道の祭祀や神事に影響を与えました。陰陽五行説は、天文学、暦学、易学などとも関連が深かったので、天体学者には特に重宝されたそうです。

 そして、太陽や月や星の運行によって吉凶の判断も行われるようになっていきました。このように、陰陽五行説を起源として日本で独自の発展を遂げた呪術や占術を「陰陽道」といいます。この陰陽道に関わる人のことを「陰陽師」といい、718年には陰陽寮が作られ、陰陽師が養成されました。

 平安時代の中期になると、「賀茂家」と「安倍家」という二家が権力を持ち始めます。当時は吉凶の判断や悪霊の存在が今よりも信じられていたため、預言者でもある陰陽師が重要視されたからです。有名な安倍晴明もこの時代の人です。
しかし、明治維新後、明治政府により陰陽道は迷信として廃止されてしまいます。

5つのエレメントの特徴

 それでは、木・火・土・金・水、それぞれのエレメントの特徴や、そのエレメントを持つ人の性格・行動の特徴などを解説していきましょう。それぞれが象徴する季節や色、なども含めて簡単に解説していきたいと思います。

◎五行が「木」の特徴

五行が「木」の特徴

 五行が「木」の人は、誠実で面倒見がよく、情け深いです。自分を客観的に見ることができるので、何ごとも冷静に判断ができます。何でも損得で考えがちで、無駄なことはしません。大きな失敗はしませんが、マニュアル的で独創性には欠けるかもしれません。ただ、確実に物ごとを進める実行力があるので、チームリーダーには向いているでしょう。

・象徴する季節……春
・ラッキーカラー……青

◎五行が「火」の特徴

五行が「火」の特徴

 五行が「火」の人は、好奇心にあふれていて、おもしろそう! と思ったら、やらずにはいられません。自由で欲望のおもむくまま、直感的に判断して行動します。頭で考えるよりも先に、やってみて、やってから考えるタイプでしょう。子どものように純粋でたくましい心を持っています。また、情熱的で、物ごとにすぐ熱中するタイプでしょう。

・象徴する季節……夏
・ラッキーカラー……赤

◎五行が「土」の特徴

五行が「土」の特徴

 土があらわすのは情。五行が「土」の人は、人の気持ちをくみ取り共感し、人を親身に受け入れ育てることができる人です。ただ、情に流されやすいので、人にだまされたりしてつらい目にも合いがちかもしれません。しかし、とてもやさしいので、多くの人に好かれ、愛されます。また、どっしりとしていて気持ちが安定しています。気分がコロコロ変わることはあまりないでしょう。反面、石橋を叩き続けて動かない、ずっと思い悩んでいるなど、その場でじっと動かない傾向があります。

・象徴する季節……土用
・ラッキーカラー……黄

◎五行が「金」の特徴

五行が「金」の特徴

 五行が「金」の人は社交性に長けています。人脈が広く友達がたくさんいるでしょう。ただ、繊細なところがあり、自分が他人にどう思われているのか、とても気にします。自分にとても厳しく、他人にも厳しいです。頑固な一面もあるでしょう。勝ち負けにとてもこだわるほうで、勝負事は自分が勝つまでやめません。意志がとても強く、どこまでも自分の意見にこだわり、それを貫き通します。

・象徴する季節……秋
・ラッキーカラー……白

◎五行が「水」の特徴

五行が「水」の特徴
 

 五行が「水」の人は、基本的に人に合わせて行動をします。そのため、人の顔色を伺いがちで、消極的なところがあるでしょう。ただ、人に歯向かうことがないため、誰からも好かれるので、実はしたたかで世渡り上手な面も。相手が今何をしてもらいたいのか、瞬時に察することができるので、「気が利くね」と褒められることが多いでしょう。争いごとが嫌いなので、ケンカになりそうになったら、自分から身を引きます。

・象徴する季節……冬
・ラッキーカラー……黒

五行の関係とは

 では、それぞれの五行の関係性の特徴を解説していきたいと思います。五行には相互作用があり、相互作用に3つの法則があります。

◎相生(そうしょう)

 相生とは、互いが相乗効果でいい相性を生む組み合わせ。積極的に生活の中に取り入れたい組み合わせです。

・木と火……火は木によって生まれ燃え上がることができる
・火と土……燃え尽きた火は土に還る
・土と金……土の中から金が生まれる
・金と水……金を冷やすと水が生まれる
・水と木……水は木を育てる

◎相克・相剋(そうこく)

 相克・相剋は破壊のサイクルで循環します。この関係においては、どちらの五行も弱くなってしまうので、できれば避けたい組み合わせです。

・木と土……木は土から養分を奪う
・土と水……土は水の流れをせき止める
・水と火……水は火を消す
・火と金……火は金を溶かす
・金と木……金属は木を切る

◎比和(ひわ)

 比和とは、同じ気が重なることです。気が重なることによって、さらにその気が強まります。いい方向へ行けばますますよくなりますが、悪い方向へ働けばますます悪くなる組み合わせです。以下では、悪い方向へ動いた場合の例をお伝えします。

・木と木……木が燃え続けると火はいずれ消える
・火と火……火が燃え続けると木がなくなる
・土と土……土がたまり過ぎると水をせき止める
・金と金……金を取り過ぎたら土がなくなる
・水と水……水が付き過ぎたら金はさびてしまう

まとめ

 生活の中にあるものを「五行」に分けて考える五行思想。それはさかのぼるとかなり古い時代からあることがわかりました。歴史あるこの思想は、今も私たちの生活に息づいています。四柱推命、風水などいろいろな占いの基礎になっていたりする五行思想。自分の五行を知っておけば、自分の性格やタイプがわかりますし、過ごしやすい季節やラッキーカラーも明らかになります。また、相生と相克の関係を知っていれば、身近な人との相性をみる参考にもなりますね。古くから人々に信仰されてきた五行を活用して、日々の生活をより豊かにしていきましょう。