昨日、ある中小企業経営者の方と
お話していた時のこと。
社長曰く
私は、自社のマネジャーには、
「褒めるスキル」
を覚えるよりも
部下の成長や成功を
「一緒に喜べるマインド」
を身に着けてほしい
と思っています。
とのこと。
とても素晴らしい考えだな~、
と思いました。
私は普段、研修講師として
マネジメント研修に登壇する際、
必ずと言っていいほど
「褒め方や叱り方」
についてお伝えしています。
というのも、褒め方や叱り方を知りたい
というニーズは受講生や研修を企画する
人事の方からも多く寄せられ、
かつ即効性があるので研修で学んだこと
を実践しやすい
というメリットがあると考えている
からです。
一方、いくらスキルを学んだところで、
「部下に対する興味関心」や
「育ってほしいという純粋な気持ち」
がなければ、そのスキルは全く意味を
なしません。
そして、「マインドなきスキル」は
他でもない、部下自身が必ず見抜くもの。
話は戻って、冒頭の社長の言葉。
その言葉の意味を私なりに解釈すると
「褒める」
⇒上司が部下に対してすること
「一緒に喜ぶ」
⇒上司と部下が共有するもの
なのではないかと思いました。
褒めることももちろん大切ですが、
そんなことをしなくても
ただ、成長や成功を喜ぶ。
できれば、いつも以上の笑顔で
「私(上司)も嬉しいよ~!」
と素直に伝える。
その一言が部下にとって、どれだけ勇気づけ
に繋がるギフトになるだろうか。
そんなことを考えました。
もう、17年も前。
私が新入社員の営業マンだった頃。
受注した時に真っ先に駆け寄ってくれたのは、
当時勤めていた会社の社長でした。
「うっちー、おめでとう~~~!」
とオフィスいっぱいに響く声で、
一緒に喜んでくれたことを思い出しました。
そして、早々に仕事を切り上げ、
飲みに連れて行ってくれたことは
本当に良い思い出です。
昨今の働き方改革による残業規制、若者の
価値観の変化、それに輪をかけ今回のコロナ。
上司と部下が一緒に飲みに行く
機会そのものは減っていますが
部下の成長や成功を一緒に喜ぶマインドは
何も飲みニケーションの場だけで発揮される
ものではなく、普段の何気ない会話や
やりとりの中で培われていくものだと
思います。
もう、お分かりかと思いますが、
冒頭のタイトルは
「褒める」より「一緒に喜ぶ!」
大切なことを教えていただきました。