【松井孝治★この人物に注目せよ!】
松井孝治
●内閣官房副長官
■長谷川幸洋『官邸敗北』を読み解く
・政治家や官僚はメディアの影響力を熟知して、どう情報を流せばメディアが食いついてくるか、真剣に考えてる。
・政権中枢で重大事が起きるのは「夜」と相場が決まってる。
しかも遅い時間である。
昼間はプレイヤーたちが政権内での調整のために時間がとられてしまうからだ。
本当に重要な案件を処理するのは夜になる。
・改革とは結局、人の問題である。
ポイントとなるポストに改革マインドがない官僚が就けば、何をやってもうまくいかない。
その意味で、改革が成功するかどうかは政権スタート2週間くらいでだいたいわかってしまう。
・「政権とメディアのハネムーンは100日続く」などといわれる。
それがハネムーンだと思っているのはメディアの側だけで、政権内部では
実は最初の2週間こそ、もっとも激しい政と官の陣取り合戦が続いてる。
・財務官僚が記者に接近するのは明確な意図がある。
自分たちの政策スタンスを理解してもらって、記者を味方にするためだ。
・緊張してきた局面で「政治的人間」は自分の利害関係をしっかり計算し、いっさいの無駄を排して動く。
余計な台詞も吐かない。
意味のない行動もしない。
耳元でのささやきも一般の人々を相手にした講演も発言にはすべて意味がある。
・野党の質問に備えて、大臣の国会答弁メモを用意するのは主計局主計官や総務課、調査課の仕事である。
官僚はそうした質問の概要を野党議員から事前に聞いたうえで、徹夜で「問い」「答え」「更問い」「答え」という質問応答要領を用意する。
「更問い集」と呼ばれる答弁メモをどれほど手厚く準備できるかに官僚の能力がかかっている、といっても過言ではない。
予想外の質問がでるということは、すなわち官僚の頭がそこまで回っていないことを意味するからだ。
課長に「朝まで100通りの答弁メモを用意しろ」と言われたら、平気な顔をして200通り書けるくらいでないと「できる奴」と思われない。
それが官僚の世界である。
・政治家や官僚は自分が狙う方向に物事を動かしたいとき、いち早くメディアに記事を書かせて相場観を形成しようとする。
そんなマスメディアを使った相場観作りを熟知しているのが官僚である。
政治家や官僚は、こうしたメディア操作を「空中戦」と呼ぶ。
・官僚は政策論議を始めるとき、何よりも議論の時間割、すなわちタイムスケジュールを考える。
ロジ(ロジスティクス、日程と時間の管理・準備作業)を握ることでサブ(サブスタンス、中身)を制す。
これが官僚の常套手段である。
・財務省はこれと狙いを定めた政治家には、特定の官僚を長年にわたって張り付けて、親密な関係を築いていく。
・相次ぐ民主党からの消費税引き上げ発言の背景はあきらかだ。
財務省が完全に主導権を奪回したのである。
※分析メモ
首相官邸で官邸人事を舞台裏で取り仕切ったのは松井孝治内閣官房副長官といわれている。
彼は経済産業省出身で参院議員である。
小沢幹事長や鳩山首相とも近く政策にも精通しているので、事実上の副総理ともいわれている。
官邸と財務省は最初よい関係を作っていたが、ある時から緊張関係に陥ったといわれている。
今後の官邸と財務省の動向に注目したい。
【仁】

