【新しい仲間】(その1)
Good by!Mark!
(さよなら、マーク)
See you Sensei!
(またね、先生!)
仁は、アパートメントの前で「彼ら」と別れた!
ドアの中からピースが引っかく音がしていた。
「待ってろ!ピース。待ってろ!」
そういいながらポケットのカギを取り出そうとした。
その時、ドアの近くの木の陰に人の気配を感じた。
「Who is there?」
(誰だ?)
「・・・」
次の瞬間、パタパタと足音がして、誰かが逃げて行くのが見えた!
「あの後姿は・・・」
仁には見覚えがあった。
そう、あの公園であった「高校生」の1人だ!
なにやってた!
「もしや!」
仁は何かドアに仕掛けがしていないか慎重に見た!
特に何もなさそうだ。
カギを差し込んで慎重に慎重に回した!
中では「カリカリ」ピースが引っかいている。
「ワン!ワン!」
「待ってろピース!待ってろ!」
勢いを殺してドアをそーと開けようとした・・・とたん!
バーンとドアは内側から押し開いた!
勢いあまった!ピースが待ちきれずにドアに体当たりしたのだ。
ピースが胸まで飛び上がった!
思わずドアの前でしりもちをついた!
「ウワ!」
何も起きなかった!爆竹のバクハツも、ガスの爆発も!
顔を狙った枕の激突も!
何も起きなかった!
杞憂だった。
埃をはたいて、ピースの頭をなでながら、仁はかばんを肩に掛けなおした。
「ピース!入るぞ!」
「ワン!」
ドアがパタンとしまった。
そのとき、先ほどの人影が、少し先の車の陰から仁とピースを見つめていたことにこの時はまだ気がつかなかった!
(つづく)
【仁】




