【仁の米国修業時代】『仁の家系』(俺の「ピース」)(5/6)
【5分前】
「Die!(死ね!)」
前方からほぼ同時に2人が棒を持ってなぐりかかってきた。
『・・・ダメか・・・』
「ああああああ」 (仁)
仕方ないので、一気に前へ出た(入身だ)彼らの間をすり抜けた。
棒を振り下ろした勢いあまって、壁までスッ転ぶ棒の二人!
振り返って、にらんでいる。
「ファック・ユー!」
もう一人が、ナイフ持ってぶん回してる。
これはまずい!
ねらいを定めている。
何も考えず、ただ、タイミングを計っていた。
「Say, Help me ・・・please.
(助けてくださいって言えよ~)」
下がると危ない!
突っ込んでくる相手にむかって・・・仁は、倒れた。
何にも考えず、勝手に体が。
体の脇を通る腕の感触、それを抱きしめる。
転換!
「ガッシャー・・・ン」
大きな音がしてナイフの学生は壁に激突した。
なんとか・・・できたみたい。呼吸が早くなる俺!
倒れている学生のそばのナイフを蹴った。
後ろの二人に怒鳴った。
「もう!やめろ!」 (仁)
そのとき、倒れている彼がわめきだした。
「GYaaaaaa!」
ん?どうした? 骨が折れたか?(内心、ヤッベーっと思った)
彼は片手を押さえている。
甲がひどく腫れている。
「虫の毒? こんなところで・・? 蜘蛛か?」
「Aaaaaaa・・・」
ウィドースパイダー(セアカゴケグモ)だ。
耐性がないと、ちょっと危ない!かなり痛い。
見る間に腫れた手を見つめ、学生がわめきだした。
「Help、Help me ・・・・!」
「おい! 病院だ! 病院へ連れて行け!」 (仁)
残りの二人は駆け寄って、倒れた学生を抱き上げた。
バタバタと3人が走り去った方角をみて、
仁は、大きなため息をついた。
助かった! 蜘蛛のおかげだ!
カリフォルニアのボサの中には時々、毒蜘蛛がいることがある。
日本で言えば、ムカデがいるようなもの。
でもこっちの蜘蛛は毒が強い!(注:参照)
蜘蛛君、助かったよ!
【その直後・・・】
「キャンキャン!」
「あれ?ピースどうしてここに!」
「Tom・・・Are you OK!」(トム、大丈夫?)
あれ、クリス!
「どうして?」
「戻ってきた!心配で!」
「ばっかだな~!」
(注:1995年日本でも大阪で発見され問題に。
(オーストラリアに棲息。輸入木材にまぎれて海外へ広がったらしい。)
(あまり寒い地方にはいないが、皆さんも背中の赤い蜘蛛には気をつけてね)
★お~い神様、サンキュ・ユーだよ~!

