「吹舞希!!」

「「!?」」

美冠が、吹舞希達に追いついた。

「?何よ、美冠」

「何よじゃないですわ!!私に秘密で抜け駆けするなんて・・・、ずるいですわ!」

「お・・・おい。どうしたんだ?」


裕也は状況が読めてないようだ。


「抜け駆けもなにもあたしががんばった証拠なんだから、美冠につべこべ言われる筋合いはないの!!」

「なっ・・・、なんですって!?」


美冠が怒った。


「前、お互いがライバルだと知った時、正々堂々頑張ろうって言ったのは吹舞希!!あなたじゃありませんこと??」

「まぁ、そうだけど、もう付き合っちゃったものはしかたないでしょ!?ねっ、裕也!」

「お・・・おう;;」


裕也が美冠に言った。


「なぁ美冠・・・。俺は美冠より吹舞希を選んだんだ。それでいいじゃないか。」

「な・・・なによ。裕也君まで・・・。もういいですわ!もうどうなってもしりませんわ!!」


そういって美冠は帰っていってしまった・・・


あたし、霧島吹舞希。普通で平凡な中学2年生。ある日を境に、私の平凡な生活は・・・変わった。


『俺・・・、前から吹舞希のことが好きだったんだ。俺と・・・付き合ってくれないか??』

『えっ・・・?』


私に告白してきたのは、西村裕也。あたしがずっと片思いしてきたクラスメート。私は迷わずOKした。


『あっ・・・、あたしも前から裕也のことが好きだったの!!こっちこそ・・・お願いします!』

『おう!』


そしてあたしは、その時キスもすませて、片思いの恋が実った。

そのときから、あたしの毎日は裕也でいっぱいになった。


『吹舞希~!!一緒に帰ろうぜ!!』

『うん!裕也。ちょっとまって、今勉強道具カバンに入れるから・・・』


その光景を見ていた美冠が、一緒にいた実加(みか)に言った。


『ねぇ実加・・・。なんだかあの2人最近いっつも一緒にいますわね。。。』

実加は言った。

『えっ!美冠しらないの!?

『?なにをですの??』

『なにをって・・・、あの2人のことよ。裕也君が吹舞希に告って、今付き合ってるらしいよ~!』

『!?なんですって!??』

ガタン!

美冠は勢い良く立ち上がった。


『わわっ!?どうしたの美冠?』

『私に秘密で抜け駆けなんて・・・。許せませんわ!吹舞希!!!』


そう言うなり、美冠は2人の後を追っていった。