C5-6D

今季のファーム観戦にあたって、自分は出来るだけ客観的に野球を見ることを心がけていたこともあり、理屈っぽい観点に終始していましたが、
今日は最終戦で(厳密にはフェニックスもあるけど)、色んな思いもあったし、
なんといってもナゴヤの楽しい仲間と一緒だったし、
原点に戻ってとにかく野球を楽しむことにしました。

なのでレポートも、いつもの箇条書きというより、今日の試合で感じたことに若鯉シーズン総括も含めた内容にしたい思います。

が、カープに触れる前に1つ。
今日最大の見せ場を作ってくれたドラゴンズの育成選手・加藤にどうしても感謝を申したい。
2打席連続ホームランの後のバントの構えに場内怒号の雨あられ、
本人もあんなに注目される中で打席に入ったことなかっただろうし、
その状況下でバントを決めたのは見事でした。
また、その加藤のバントに応えたブーちゃんのタイムリー、しょくおの2ランも見事でした。

さて、カープのシーズンを振り返って、、、
今年はいろいろ考えさせられることの多かったシーズンでした。

まずは昨シーズン限りで山崎監督が退任し、自分にとっては、
ファームを追いかけるようになって、初めて監督が代わって迎えたシーズンでした。
昨年のフェニックス・リーグで殆どの一軍経験のないチームが、
CS調整組のホークスと最後まで優勝を争えたことで内田新監督の育成手腕に期待しました。
本当に若い選手がイキイキしてましたから。

そして迎えた今シーズン、でしたが…
二軍も勝負にこだわる方針…これ自体は賛成だっだけど、
どの試合を見に行っても、野手のスタメンは殆ど変化がなく、投手は一軍で実績のある選手ばかり、
若手の成長をファームに期待しているものとしては、理想と大きく異なりました。
負けまくっていても魅力的な選手を次々に育てた山崎監督に慣れていたこともあって、
このような選手起用には最後まで馴染めませんでした。
特に申、庄司、中村憲のように昨年より明らかに成長している選手がまともに出番を与えられないこと、
さらに昨年のフェニックスで頑張った中村亘や山野らが四国に追いやられたことが我慢できませんでした。

また、今年から見るようになったイースタンやホークス戦で、
高卒間もない選手や育成の選手が大活躍してる試合を見ていると、
次第にそちらに気持ちが移っていったことは否めません。
終盤までリーグ上位につけていたカープも全く応援する気がしなかったしね。

ただ、夏場に入ると少しずつ状況も変わってきました。
内野に怪我人が集中したことを受けて、庄司、申がスタメンに定着し、
外野でも中村憲や鈴木らが昨年までとは比較にならないほどの成長、
三家くんのヒットも印象的でした。
こうしてようやく若手の奮闘も見られるようになりました。

そして迎えた今日の最終戦、内田監督は優勝がなくなってからも勝ちにいくスタメンでしたが、
その中には中村憲、庄司、申の名前がありました。
彼らはいずれも少ない出場機会に結果を出して"戦力"と認められていったのです。
そして今日は申が二塁打含む2安打、中村憲は猛打賞、庄司は最終打席をタイムリーで締めくくり、打率は3割を越えました。
終わりよければすべてよしじゃないけど、この1ヶ月は昨年までのワクワク感が戻ってきました。

これまでもファームでは毎年シーズンを象徴するような若手選手は出てきてます。
例えば09年はアツや今井ちゃん、10年は丸くんに伊東くんにとしくん、11年は安部ちゃんに中崎くん等々…ここに、

「12年は庄司に憲にソンヒョンのシーズン」

と言える形で終わってくれたのがまた嬉しいです。