第3回。

 

ご無沙汰しております。旧4年の高崎善貴と申します。

昨年は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年のテーマは「自分&準備」の2本立てで行こうと思っています。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

本人の多くは、正月は神社へ行き、葬式では仏様の力を借り、結婚式やクリスマスにはキリスト教ちっくにお祝いする。そして街頭アンケートでは「無宗教」と唱える。不思議で興味深い生き物である。ただ僕はそんな日本人が好きだ。ダイバーシティ&インクルージョンっていうナウでトレンディな感じがする。

かくいうボクも例にもれず、今年も神社で願い事を唱え、帰り際に御神籤を引いた。

 

(というか今、漢字変換を行って感じけど、「御神籤」ってカッコよすぎね、!笑)

 

御神籤は毎年引いているのだが、高校生の頃は絶好調で、引けば大吉が出ていた。

そのおかげか高校時代は楽しかった気がしなくもなくもない。

ところが大学入学後から末吉と小吉をさまようようになり、今年も末吉を引いた。

 

「衰運に向う兆しのある時。何事にも進むは悪く、退くがよい。」

「願い事:とても達しない時だ 職業:不安の時である。 恋愛:相手が手剛い。思い止まれ。 結婚:凶。 待ち人:来ない。 失せ者:出ない。」

とまあ、散々である。

 

実際今年一年は自由人だから、あながち間違っていないのかもしれない。

そう、僕は就職浪人という形でこのオリンピックイヤーに一年間という長めの時間を頂いている。部活を頑張りすぎたという立派(?)な理由もちゃんとある()

 

 

自分的にはそんなに悪いことをしているつもりはないのだが、(親父とお袋、ごめん。)

金沢の友達、初対面の人、バイト先のお客さんからは変な気を遣われる。

「ああ、そうなんだ。それは、気の毒な。」的なオーラを感じるのだ。(被害妄想かもしれないけど)

まあ確かに社会的に見れば「就職先が見つからなかったどうしようもない可哀想な奴」であり「社会不適合者」なんだろうけども。

それでもそんな扱いを受けてあまりいい気分はしない。

「いや、構ってくれなくていいんだけど()

「っていうかなんで初対面の奴に就職浪人の心配をされなきゃいけないの?」

と僕の中の悪魔が囁いている。

僕の文脈では、毎年何人かの先輩が5年生をしていることもあって、そこまで「異端」なことではないし、マイノリティではあるけどおかしなことではないからだ。

 

高校生の時に行きたい大学に行くべく浪人するのと、留学に行って卒業が一年遅れるのと、4年間部活に打ち込んで一年卒業が遅れるのと、何の違いがあるんだろう。

世間的には体育会を理由に就職浪人なり留年なりしている人だけが「どうしようもない奴」認定されるんだろうけど。

 

 

 

去年の秋冬学期に僕は「ジェンダー/セクシュアリティとライフデザイン(Pride Bridge寄付講義)」という、まあざっくり言うと「性の多様性」を学ぶ講義を受けていた。

そして今『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ著)』というノンフィクション作品を読んでいる。こちらには、イギリスに住む作者とその子供が日々ぶち当たる貧富の差や人種差別、アイデンティティへの悩みが実話に基づいて書かれており、それを通して親子が成長するさまが描かれている。

どちらにも通ずるキーワードは「マイノリティ」とか、「多様性」とかいう言葉だろう。

いろんな価値観を持つ、あるいはいろんな考え方・感じ方をする人がいます、彼彼女らに自分のものさしを当てはめるのはナンセンスなことですよ、といったようなことを学んだ。

 

 

幸か不幸かわからないが、22年間生きていてやっと自分が「マイノリティ」の立場になり、社会に「多様性」を生み出す側になり、さらにそれを自覚することができている。

自分自身、「個性的」とか「変わったヤツ」とか言われるのは嫌いじゃないし褒められている気もする。

一方で気を遣われたり、見下されたりするのは違う。「(悪い意味で)おかしなやつ」「可哀想」とか言われたり思われるのは不快になる。

 

とまあ少しだけマイノリティの気持ちになれるいい経験ができた。これはプラスに捉えて、批判なり哀れみの声もそれに免じておおらかに受け流していきたい。できればマイノリティが生きやすい社会になるのに一役買えるといいな。

 

 

 

そして人に心配されなくて済むような、実りある1年にしたい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

これまではブレーキをつけずにアクセル一つだけで生きてきた。「これだ!」と思うモノがあればアクセル全開で突っ走ってきたし、「違うかなあ」と思っても少しずつアクセルを踏んでとりあえず壁か曲がり角かにぶち当たるまでは進んでいた。おかげで立派なアクセルは身についた。社会に出る前にブレーキのかけ方を学んで、リバース機能を搭載して、できればウインカーとサイドミラーとバックミラーもつけなきゃ。。。

 

/6に免許を取得したせいか、ドライブモチベの高さが溢れ出ました。笑

おわり。