マネブログの愛読者のみなさんはじめまして。
HUBCdaysの方ではよく名前を見かけるかもしれません。
4年C組高崎善貴です。
学生だけではなくコーチもブログを書いたっていいじゃないか!と思って勢いだけで書いてみたら筆が止まらなくなりました。わお、あんすっぱぶるうぅぅ〜。
なぜマネブログなのかと言いますと、daysの方は現役部員のスペースかなと思ったからでして、深い理由はございません。
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9月に行われた全日本大学選手権大会を以って選手としては引退を迎えた。一言では言い表せない、濃密な3年半だった。しかし僕は学生コーチとしてもう1年ほどお世話になることになった。大変貴重な機会を頂けて、ありがたく感じている。誤解しないで頂きたいのは社会人になれなかったのではなく、あえてならなかったということ。僕が本気を出せば社会に出ることなんて昼飯前である。
ではなぜもう1年艇庫にお邪魔することを決めたのか、それは気付かぬうちにこのグループのフアンになっていたからだ。
まったく、一橋大学端艇部、通称HUBCというグループは恐ろしい。起源は古く19世紀末から続いていると言われ、その繁栄ぶりは歴史の教科書にも載りかけたことからうかがえる。観たもの全てを魅了し、4年弱関わってしてしまったら最後、このグループが好きで好きで仕方なくなってしまうらしい。
自分もまんまとフアンになってしまった。
不覚である。
ところでこのグループはメンバーの入れ替わりが激しく、5年も経つとまったく異なるグループへと変貌を遂げる。しかし古参のフアンやヲタクたちはメンバー全員をきちんと把握していて、さらに、一人一人の出身地や特徴、推しのデータまでくまなく覚えている猛者もいる。年5回ほどあるライブにはグループカラーの真っ赤なシャツを着て、きちんと曲も覚えて、参加するのである。嘘か本当かわからないが御歳100になるガチヲタもいる、という噂は誰しも小耳に挟んだことはあるだろう。
そんなフアンたちは皆、フアンクラブに所属している。名を四神会、いかつい名前である。今年で創立100周年。そんなフアンクラブの会員資格として、年会費30,000円に加え、メンバーからの無茶振りにもすぐに応えられる経済的余裕が必要なのである。このフアンクラブもなかなかのイカれっぷりだ。最近フアンになったばかりのペーペーには、そして職も見つからない社会のゴミクズには、到底入会不可能なのである。
それでも僕は彼彼女に近づきたい、握手会に参加したい、チェキが欲しい、お話ししたい、付き合いたい、そう強く思ってしまった。ヲタクをバカにしていたかつての自分に笑われるだろう。まさかこんなことになるとは。
そう思っていた矢先、こんな打診を受けたのだ。
「学生コーチ、やっていただけませんか」
これは4年間部活を頑張った自分へ神様が褒美をくれたに違いない。僕は2つ返事で答えた。
こうして僕は一銭も払うことなく、フアンの誰よりも彼彼女らの近くで彼彼女らの成長を見守ることができる特権を手に入れたのだ。
この権利の有効期間はたったの1年である。短い。この期間でメンバー全員と握手してチェキ撮ってご飯行ってお話しして仲良くなって、あわよくば誰かとお付き合いしなければならない。短すぎる。延長オプションも視野に入れなければ。
もしかしたらガチオタに憎まれるかもしれない。「なんだアイツは、金も払わずにメンバーに近づきやがって」。最悪の場合、命も狙われかねない。でも僕は構わない、もし仮に僕が死んでもグループのメンバー全員が式に参列してくれるだろうから。それはもうヲタク冥利に尽きる。
この1年、ヲタ活をしながらHUBCを支えていけたらな、そう思っている。
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