以下は、西暦2XXX年、「ママが選ぶ!わが子に聞かせたい世界の童話ランキング」に「あかずきんちゃん」や「みにくいアヒルの子」を抑え、30年連続で1位に輝いた不朽の名作、「でんせつのコックス もーりー」の全文である。
でんせつのコックス もーりー
むかしむかしあるかがわけんに、ひとりのおとこの子がいました。
おとこの子のなまえはもーりーといいました。
もーりーはえがおがすてきなおとこの子で、おんなの子にモテモテでした。
「もーりー、いまおつきあいしてるおとこの子とのチョメチョメはたのしくないわ。もーりーとのほうがよかったわ。」
とむかしのかのじょにいわれちゃうくらいモテモテでした。
もちろん、もーりーもじぶんのカッコよさにきづかないはずがありません。
しょうがっこうにかよいはじめるころから、もーりーは「はいゆうさんになりたい」と思うようになりました。
ですが、もーりーは大きくなるにつれて、「よのなかはそんなにあまくない」とかんがえるようになりました。
しかたがないので、もーりーはとりあえずだいがくへはいることにしました。
もーりーはたくさんべんきょうしました。
だいすきなうどんをたべたり、チョメチョメしたりするじかんもおしんで、いっしょうけんめいべんきょうしました。
もーりーはどりょくのかいあって、だいがくにはいることができました。
もーりーはきんじょのおにいさんから「キャンパスライフ」についていろいろきいていたので、ワクワクドキドキしていました。
おにいさんは、「しょうがっこうではふつうのともだちが100人つくれるけど、だいがくでははだかのつきあいのともだちが100人つくれるんだよ」とよく言っていました。
おにいさんはわるいひとでした。
ですが、もーりーはとてもすなおなおとこの子だったので、おにいさんがおげれつなことを言っているなんておもいませんでした。
そんなもーりーのすなおさに目をつけたのが、オアズマンいちみでした。
オアズマンいちみは、ふだんからだいがくにいかず、ボートばかりこいでいるわるいひとたちで、まいとし、げんきですなおなしんにゅうせいをなかまにひきいれていました。
オアズマンのひとりがもーりーにはなしかけました。
「もーりー、きみはとってもカッコいいね」
「はい、よくいわれます。」
「でもきみはもっとカッコよくなれるんだよ。そのほうほうをしりたくないかい?」
「え、どんなほうほうですか?」
もーりーはきょうみしんしんです。
「おれたちとボートをこぐんだ。ボートをこげば、からだはおおきくなるし、こんじょうはつくし、そりゃあもうとんでもなくカッコよくなるのさ。」
「ぼく、ボートこぎます!」
もーりーはだいがくでボートをこぐことにしました。(つづく)
でんせつのコックス もーりー
むかしむかしあるかがわけんに、ひとりのおとこの子がいました。
おとこの子のなまえはもーりーといいました。
もーりーはえがおがすてきなおとこの子で、おんなの子にモテモテでした。
「もーりー、いまおつきあいしてるおとこの子とのチョメチョメはたのしくないわ。もーりーとのほうがよかったわ。」
とむかしのかのじょにいわれちゃうくらいモテモテでした。
もちろん、もーりーもじぶんのカッコよさにきづかないはずがありません。
しょうがっこうにかよいはじめるころから、もーりーは「はいゆうさんになりたい」と思うようになりました。
ですが、もーりーは大きくなるにつれて、「よのなかはそんなにあまくない」とかんがえるようになりました。
しかたがないので、もーりーはとりあえずだいがくへはいることにしました。
もーりーはたくさんべんきょうしました。
だいすきなうどんをたべたり、チョメチョメしたりするじかんもおしんで、いっしょうけんめいべんきょうしました。
もーりーはどりょくのかいあって、だいがくにはいることができました。
もーりーはきんじょのおにいさんから「キャンパスライフ」についていろいろきいていたので、ワクワクドキドキしていました。
おにいさんは、「しょうがっこうではふつうのともだちが100人つくれるけど、だいがくでははだかのつきあいのともだちが100人つくれるんだよ」とよく言っていました。
おにいさんはわるいひとでした。
ですが、もーりーはとてもすなおなおとこの子だったので、おにいさんがおげれつなことを言っているなんておもいませんでした。
そんなもーりーのすなおさに目をつけたのが、オアズマンいちみでした。
オアズマンいちみは、ふだんからだいがくにいかず、ボートばかりこいでいるわるいひとたちで、まいとし、げんきですなおなしんにゅうせいをなかまにひきいれていました。
オアズマンのひとりがもーりーにはなしかけました。
「もーりー、きみはとってもカッコいいね」
「はい、よくいわれます。」
「でもきみはもっとカッコよくなれるんだよ。そのほうほうをしりたくないかい?」
「え、どんなほうほうですか?」
もーりーはきょうみしんしんです。
「おれたちとボートをこぐんだ。ボートをこげば、からだはおおきくなるし、こんじょうはつくし、そりゃあもうとんでもなくカッコよくなるのさ。」
「ぼく、ボートこぎます!」
もーりーはだいがくでボートをこぐことにしました。(つづく)