こんばんは、ボート部から体育会総務委員会に参加しています、中村紘です。今日は三商大戦についてお話しさせてください。
丁度わがボート部も、今日から三商遠征に出発ですね。三商が一体どんな意味を持つ/持ちうるのか、いい機会なので考えてみたいと思います。

三商大戦は、大阪市立大学、神戸大学、一橋大学の「旧商科大学」の三校の各運動部が、母校の誇りをかけて対戦する交流試合の、体育会全体としての大会名です。文化団体やゼミ単位でも三商で交流を行っているところもあります。今年は記念すべき第50回大会で、一橋でも学校行事として位置づけられました。
体育会の三商大戦は6月25日に開幕し、12月初旬の閉会式までの約半年間、殆どの部活が交流戦を行います。今年の幹事校は大阪市立大学なので、体育会幹事長である私は、総務委員会の三商担当と共に大阪に出張してきます。学ランです。。。
開会式から後、各部の対戦成績は体育会本部(うちで言うところの体育会総務)に把握され、1位3点、2位2点、3位1点の勝ち点形式で各大学の得点が積み重なっていきます。閉会式でその集計結果が発表され、その年の優勝校が決まって、優勝旗が授与されて三商大戦は幕を閉じます。
ボート部の三商は開会式よりも前に行われるため、この得点集計には絡みませんが、恐らく年度で一番早い三商戦でしょう。校技ボートがまず勝って、後に続く部に勢いを与えてくれることを期待しています。

すでに色々な場所でお話させていただいていますが、体育会はその活動でもって大学全体を元気にするのが役割です。競技に打ち込み、挑戦の結果努力を実らせるそのプロセスと結果が、大学のみんなの心を打ちます。体育会が「一橋」の名を背負って戦うとは、つまり、一橋大学に関わる全ての人を勇気付け、母校への誇りを持たせることで、一橋の名を将来に繋いでゆくということだと思います。サークルでもなく個人としてでもなく、体育会で頑張ることの意義の一つには、より大きな歴史の文脈の中に自分をおく、ということがありましょう。

このように、体育会の意義は学校全体に関わるものであるにもかかわらず、しかし体育会各部においては、体育会全体を意識することはなかなかないのではないかと思います。自分の部だけでなくほかの部活も、同じように「一橋大学」の名を背負いながら日々挑戦しているということに気付ける、いち体育会学生として、またいち一橋生としての、より大きな視野を持っていることが、いつか自分自身を支えてくれると思います。
だから連帯が必要なのです。総務委員会が企画するイベントの多くは、体育会各部を繋げて、その人間関係の中から生まれる化学変化を期待して企画されています。体育会全体として大学に何を返すか、どういった影響を与えていくかということを考えるきっかけを提供できればと思っています。
三商は、そういった体育会全体の連帯感、さらには大学の全学生を巻き込んだ一体感を生み出し得るイベントだと思います。日頃単独で母校の名を背負って戦っている体育会同士が、協同して三商という「団体戦」に挑むことで、体育会各部の戦績に対する関心を高めることができます。また三商大戦のポイント経過は逐次構内に掲示される予定ですので、非体育会学生にとっても、「お!うちの大学がんばってるじゃん」と、「一橋」の名への興味が湧いてくると思います。

三商戦を一年間の主眼と目標にしている部もあれば、ボート部のように下級生の練習試合と位置づけている部もあります。また、交流が主な目的である部など、その取り組み方は様々です。だからなのかはわかりませんが、体育会内で三商大戦に対する意識が低いことも承知しています。しかし先に述べたように、三商大戦は本来の体育会意義を果たしうる絶好の機会です。総務でも三商PR活動に力を入れていきます。今年の三商は、普段よりも興味を持って見てもらえればと思います。


第57代体育会総務委員会 体育会幹事長 中村紘

まっくろですいません!!アンパンマン