みなさんは『金持ち父さん 貧乏父さん』という本をご存知ですか。
ロバートキヨサキ著書の少し前のベストセラーの本です。
社会人なって少し経った方にはぜひ読んで欲しいと思います。
人の考え方や行動が人生に及ぼす影響など、価値観が少し変わるはずです。
この本で紹介されている2人の父さんは、片や有名大学を卒業を卒業して頭が良かったのに対して、もう片方は高校すら卒業していない方です。
どちらが最終的に金持ちになったのかと言うと、高校すら卒業していない後者の父さんでした。
つまり、お金持ちになれるか、なれないかは学力は全く関係ないことが伺えます。
今日はこの本で紹介されている、
「金持ち」と「貧乏」の父さんの教えを箇条書きで紹介します。
勉強・教育
両方の父さんは勉強は大事だという意見で相違はありません。
しかし、その価値観は大きく異なります。
金持ち父さん
- しっかり勉強したらいい会社を買うことができる
- お金の稼ぎ方を勉強しなさい
- 経験から学びなさい
- 教育は黙って本人に気付かせる
- いい従業員を雇える会社を作るためのビジネスプランの作り方を教えてくれる
貧乏父さん
- しっかり勉強したらいい会社に入れる
- 学問を勉強しなさい
- 教科書から学びなさい
- 教育は細かく口出しする
- いい会社に入れる履歴書の書き方を教えてくれる
ここのキモは「何を勉強するか」です。
今会社で働くみなさんはもちろん勉強をしっかりしていると思います。
とても大事なことです。
しかし、その今している勉強がお金に直結しているかと言うと、決してそうではありません。
おそらく、今の勉強のゴールは昇格だと思います。
もちろん昇格すれば給料は上がると思いますが、その額はたかが知れています。
お金が欲しいのだったら、「お金を稼ぐ勉強」をするしかないのです。
仕事
両方の父さんは家族を養うために一生懸命働きました。
働くことは非常に大事です。
しかし、働くことに対する考え方もまた、将来お金持ちになるか貧乏になるかで違いがあります。
金持ち父さん
- 会社は作れ
- 頭のいい人間は雇え
- 経済的に自立するのが最重要。退職後の恩恵などなくても生きられるようにするべき!
貧乏父さん
- 会社のために働け
- 頭のいい人間になれ
- 公共の福祉(補助や休暇)に気をかける。終身雇用こそ至高!
貧乏父さんは会社や政府が職業や従業員の一生を面倒見るべきだと信じて疑わず、一生涯職業が安定していることよりも福利厚生が重要という考え方だった。
対して金持ち父さんは経済的に100%、自由で独立していることが大事だと考えていました。
退職後の恩給を受ける資格や終身雇用などに強く反対し、それは弱小でお金を他人に頼る人間を作るだけだと言っていました。
まさにサラリーマン(直訳して給料人間)を作ってしまうわけです。
重要なのは「お金を稼ぐ能力がある」ということなんですね。
お金
最後にお金ですが、もちろん価値観は全く違います。
金持ち父さん
- お金が私のために働く。お金がないことが諸悪の根源。
- 欲しいものがあるときは、「どうすればそれを買うお金を稼げるか」を考える
- 税金は働く者を罰して、働かない者を楽にさせる
- 持ち家はただの負債で、最大の資産だと言う人は問題がある
- 自分のことを金持ちになる前から、金持ちだと思い、金持ちがする行動をするようにしていた
- どんどん投資した
- お金はパワーだと常に言った
貧乏父さん
- お金のために働く。お金への執着が諸悪の根源。
- 欲しいものがあるときは、「それを買うお金はない」と批判する
- 金持ちは税金をたくさん払って困っている人のために払うべき
- 持ち家は最大の投資、最大の資産
- 自分は絶対金持ちになれないと常に思っていた
- 貯金した
- お金には興味がない。お金が問題ではない
「貧乏であること」と「お金に困っていること」とは違います。お金に困っていることは一時的ですが、貧乏は一生続きます。
大事なのはその貧乏から抜け出すための勉強であり、その為への自己投資なんです。
貯金してもそれはただの気休めにしかなりません。
さらに言えば、結婚などした時、自分が頑張って貯金したそのお金は自分のためではなく家族のためのお金になってしまいます。
もちろん悪いことではないですが、それだったらそのお金を自分の勉強や経験のために当てて、家族ができたときにその経験や知識を活かせるようになった方がよほどいいです。
お金持ちになりたければ、常にお金持ちがする行動をすることなんです。
僕の師匠からも同じ助言をいただき、僕がたまに小洒落たところでディナーを食べたり、旅行に行ったりしているのはそのためでもあります。
その他
金持ち父さん
- 私が金持ちなのは子供がいるからだ
- 食卓ではお金の話を奨励した
貧乏父さん
- 私が貧乏なのは子供がいるからだ
- 食卓でお金の話を禁じた
この本は貧乏なのは考え方や行動が原因だということに気づかされます。
今会社員で働いている方を否定しているわけではありません。
しかし、視野を広げて会社員をしつつ、勉強をして「お金を稼ぐ能力」を身につけることは必ず将来的な経済的自由につながります。
ずいぶんと昔、森の奥深くで道が2つに分かれていた。そして、そして私は足跡の少ない方を選んだ。
その決心が、その後どれほど大きな違いになったことか。
[ロバート・フロスト(1916年)]
みんなと一緒がいいからと言って会社員の世界だけにいる人より、視野を広く持って、まだやっている人が少ない、新しいことに挑戦した方がいずれ大きな財産になるでしょう。
次回は同じ本の「キャッシュフロークアドラント」について説明します。
●『金持ち父さん 貧乏父さん』
●『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
●『金持ち父さんの投資ガイド入門編』
では、今日はここまで。xx
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