4月18日午後1時1分に発生した花蓮を震源地とする地震について

 

今回の地震では多くの日本の方々からお見舞いのメール、メッセージ、LINEを頂き、心より感謝申し上げます。

日本ではマスコミやネット上で様々な情報が流れているようです。しかし、正確な情報がどれなのか、一体、現地花蓮はどうなっているのかというお問い合わせも数多く頂いております。

 

まず、今回の地震による花蓮の被害は全くございません。地震発生直後から、日常生活は平穏に続いております。ライフラインも一切問題はありません。

確かに揺れは激しいものでしたが、花蓮は元々地盤が岩盤で出来ており、建物も丈夫に出来ています。

昨年の地震では断層の真上にあった建物が4棟倒壊しましたが、今回の地震では建物の倒壊もありません。

地震直後、花蓮駅で天井裏の消火栓の水管が外れ、水漏れが発生し、駅待合コーナーが水浸しになりましたが、すぐに復旧しました。

 

けが人に関しましては、日本の報道では「十数名がけがをした」とありますが、花蓮でのけが人は2名。太魯閣(タロコ)渓谷での落石によるけが人だけです。他はすべて、台湾西部、台北・新北市の方で、「慌てて転倒した」といった程度の軽傷です。

 

観光地である太魯閣(タロコ)渓谷の状況ですが、こちらは、地震前からお伝えしておりますように、普段からも落石が多い場所です。今回発生した落石現場も、普段から落石が発生している場所でした。今回は、「地震+落石+けが人」という要素が重なってニュースになりましたが、太魯閣渓谷でも落石事故は日常茶飯事です。

故に、私は、太魯閣渓谷へ行くなら、比較的安全が確保される「砂卡礑(但し、遊歩道は除外)」「長春祠」「布洛湾」「禅光寺」「牌樓」だけにするように、普段から申し上げております。

現在、太魯閣渓谷観光をご計画中の皆さんは、上記コース以外への観光は、地震に関係なく、私個人としましてはお薦め出来ません。

 

花蓮に関する情報は日本では太魯閣渓谷以外に関しては少ないことは承知しております。これは、観光業に携わる私たちの責任でもあると思っております。

花蓮の魅力は太魯閣渓谷だけではございません。太魯閣渓谷はほんの一部に過ぎません。太魯閣が危険だから花蓮観光を中止にするというご判断は間違っています。折角、花蓮観光をご計画されたのならば、太魯閣も少しだけ覗いて、もっと他の魅力いっぱいの花蓮を欲張って味わってください。

どの様な場所があるかをお知りになりたい方は是非、ご一報ください。ご紹介させて頂きます。

 

最後にもう一度申し上げます。

 

今回の地震による花蓮での被害はございません。全く普段と変わらない生活をしております。地元のニュースでも地震関連のニュースはもう流れていません。

 

花蓮は昨年の地震後、風評被害に苦しみました。旧正月(春節)の休みを前に、ホテル、ガイド等々の観光業に関するキャンセル率90%以上という状況となり、大打撃を受けました。

その傷がやっと癒えようとしていた矢先の今回の地震。もう風評被害で苦しむのはごめんです。

日本の皆さん、花蓮は大丈夫です。無傷です。

どうか、皆さんの笑顔を花蓮の皆さんにお届けください。

皆さんのお越しを心よりお待ちしております。

 

花蓮縣鳳林鎮在住 観光コーディネーター 

連絡先:https://hualien6.webnode.jp/