2019年3月23日午前10時、台湾花蓮縣鳳林鎮という場所に、花蓮では初めて(おそらく、台湾でも初めてだと思うが)の本格的な道の駅「慢城鳳林館」がオープンした。

 

私たち夫婦は、今から10年前の2009年に家族全員で台湾へ移住した。当時、私は49歳、妻は47歳、息子は18歳、娘は13歳だった。

私は過去に10年間、台湾で生活していたのである意味、第二の故郷へ移住したという感じだったが、他の家族にとっては冒険だったはずだ。

台湾へ行って何をするという具体的なライフプランもないまま、「台湾へ帰りたい」という私のわがままを家族が受け入れてくれたという移住だった。息子は既に日本の大学も決まっていたので、「一年間だけ」という気持ちで、大学を休学して台湾に来ていた。

娘は中学一年生。「お兄ちゃんが台湾に行くなら私も行く」という軽いのりだった。

 

まあ、私達家族の台湾での生活については、追々、このブログで紹介させて頂きます。おそらく、普通生活をしている方には、にわかに信じがたい様な経験をしてきた。よく家族で言うのは「普通の人達なら、とっくに、日本へ帰っているか、一家心中しているだろうね」と。波乱万丈、壮絶な生活を過ごしてきた。

でも、何故だか私たち家族は逆境に追い込まれれば追い込まれるほど団結力が強まり、笑顔が絶えないという、不思議な家族だ。

 

さて、話は道の駅「慢城鳳林館」に戻ろう。

 

私が花蓮に来たのが今から7年前。花蓮は台湾の中でも有名な観光地。鉄道網が発達していないので、観光は車が中心になる。

しかし、日本の様に大きな道路沿いにある道の駅がどこにもない。「花蓮には道の駅が絶対に必要だ」と感じた。

そこから始まった花蓮に道の駅を作るぞ構想。当時の私にはお金がなく、(借金はあったが)逆立ちしても道の駅を作るような資金はなかった。しかし、構想を練るのはタダで出来る。妻と一緒に、超具体的な道の駅の構想を練っていた。

 

道の駅を作りたいと思ってから7年が経過した。様々なご縁を頂き、やっとの事で道の駅「慢城鳳林館」がオープンした。

どんなご縁だったのか。どうやってオープンにまで辿り着いたのか。

これからは、過去から今までの経過と、今の道の駅での出来事を綴っていきたいと思います。

 

【つづく】