校正の仕事と聞いて、みなさんはいったいどんな仕事を思い浮かべますか?

自分はこの業界に入るまで、そもそも校正が何なのかすら把握していませんでした。

 

校正の仕事として、最低限これだけは当てはまるというものは以下となります。むしろ校正者がこれを見落としたら、仕事を依頼する価値もないと考えています。

・「誤字・脱字のチェック」

・「表記統一」

・(あれば)「用字用語のチェック」

これだけです。これだけですが、なかなかに難しい作業です。

 

誤字・脱字のチェックは、文字ヅラを追えば拾うことができますが、表記統一は文字数が増えれば増えるほど気が付きにくくなります。

ずっと「○○造りの家は」となっていたのに、最後に一か所「○○づくりの家」と記載がある。商品を掲載し、価格は「メーカー希望小売価格」となっていたのに、一か所だけ「参考価格」になっているなど、意識する箇所は多岐に渡ります。

媒体によって「用字用語」を設定している場合は、そのチェックも必要になります。「新型コロナウイルス」を「世界的パンデミック」にしてほしい。「ウイスキー」は「ウヰスキー」と記載してほしいなど、媒体によって表記の指定がされている場合のチェックです。

 

ですが、正直こういった箇所は、ライターも書いていて気が付きますし、編集者(ディレクター)がいればその人でも気が付きます。

校正の仕事として依頼する場合、報酬が低くなる理由や、校正ができますという作業者が多い理由はこういった「誰でもやったことがあると考えている」ところにあると考えています。

 

クラウドワークスランサーズで校正をしていると、求められている作業は校正作業とうよりは、別の作業だろうなと思っています。

それは次回。

 

 

※時間に追われていたので、ろくに見直しもせずに投稿した「本記事の校正前の状態」が以下となります。

本来校正とはこの程度の作業ですが、プロの校正者を名乗っているのにこのレベルの記事を上げてしまいました。これをもしクライアントが見た場合、自分に仕事の依頼は全く来なくなるでしょう。